Andrew Goudsward John Kruzel Andy Sullivan
[ワシントン 9日 ロイター] - トランプ前米大統領が2020年の大統領選結果を覆そうとした容疑を巡る裁判で、ワシントン連邦高裁は9日、免責特権が適用されるというトランプ氏の主張に疑問を呈した。
この日は3人の判事から成るパネルに対し、トランプ氏の弁護団が大統領としての免責特権を主張した。しかし判事らは、大統領なら「恩赦や軍事機密を売ったり、政敵を暗殺したりできる」と言うのか、などと述べて疑問を投げかけた。
審理の後、トランプ氏は自分は政治的迫害の犠牲者だと述べ、裁判が進めば「この国は大混乱に陥る」と強調した。審理前には、11月の大統領選でバイデン大統領に勝った場合にはバイデン氏を訴追するかもしれないと発言していた。