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トランプ氏、NATO防衛しない可能性言及 ホワイトハウス批判

発行済 2024-02-11 18:40
更新済 2024-02-11 18:45
© Reuters.  米ホワイトハウスの報道官は10日、北大西洋条約機構(NATO)加盟国をロシアによる侵攻から防衛しない可能性に言及したトランプ前大統領の発言について、「恐ろしく、錯乱して

Andrea Shalal

[ウィルミントン(米デラウェア州) 10日 ロイター」 - 米ホワイトハウスの報道官は10日、北大西洋条約機構(NATO)加盟国をロシアによる侵攻から防衛しない可能性に言及したトランプ前大統領の発言について、「恐ろしく、錯乱している」と述べて批判した。

トランプ氏は同日、サウスカロライナ州で開かれた選挙集会で、過去に会談したNATOの主要加盟国の首脳から、もし同国が拠出金を払わず、かつロシアから攻撃を受けた場合に、米国が防衛してくれるかとの質問をされたと明かした。加盟国名には触れなかった。

トランプ氏はこの首脳に、「私はあなた(の国)を防衛しない。逆に、彼らに好きなようにするよう伝えるだろう。拠出金は払わなければならない」と回答したという。

この発言について質問されたホワイトハウスのベイツ報道官は、「残忍な政権に対して我々の最も近しい同盟国への侵攻を勧めるとは、恐ろしく、錯乱している。また、米国の国家安全保障や世界の安定、米国の経済を脅かすものだ」と述べた。

NATO条約第5条は集団安全保障を定め、加盟国は別の加盟国が攻撃された場合にこの国を防衛する義務を負う。

共和党の大統領候補選びで最有力のトランプ氏は、大統領時代にNATOに批判的で、同条約からの脱退にたびたび言及した。一部の米世論調査で、トランプ氏は民主党のバイデン大統領よりも優勢で、欧州同盟国からはトランプ氏が再選されればNATOへの米国のコミットメントが揺らぎかねないとの懸念が出ている。

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