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20余年にわたって国内外の大学及び研究機関と共同研究を重ね、エビデンスを根拠とする科学的アプローチによる電解水素水の用途を飲用から医療分野や農業分野に広げている。
コア事業の整水器は、胃腸症状に対する改善効果が認められている家庭用医療機器である。
普及率が5~6%と、成長余地は大きい。
水素水ブームもあり、卸・OEMの売上高が急拡大している。
直販では、「健康経営銘柄」に選定された企業が職場に同社製整水器を設置している事例があり、今期はBtoBの営業に注力する。
医療費抑制のため、国は治療や介護から予防に重点をシフトさせており、同社ビジネスに中長期的な追い風となる。
医療分野では、15施設、251床で電解水透析を実施している。
現在、交渉中が40件以上ある。
今夏にはコンパクト化した新製品の発売を予定しており、普及を促進する。
同分野では、国内外の大学や病院と共同研究に従事しており、学術論文がコンスタントに発表されている。
日本の成長戦略の1つである「日本の医療の国際展開」では、同社が参画している中国における慢性期疾患治療病院運営事業は内閣官房の支援を受ける。
推定1億4千万人とされる中国の糖尿病患者に、電解水透析など世界最高レベルの治療を提供する。
電解水素水を野菜の栽培に用いる機能野菜の「還元野菜」は、高知大学などと共同研究を進めている。
同社の参加する「還元野菜プロジェクト」が、農林水産省の「農業界と経済界の連携による先端モデル農業確立実証事業」に採択された。
また、農業用電解水素水整水器には、高知県と県内の市から合わせて最大3分の2の補助金が受けられることとなった。
再生医療事業では、厚生労働省から特定細胞加工物製造許可を取得したことから、さい帯血の臨床研究の促進が期待される。
2016年3月期は、売上高が前期比19.1%増の15,280百万円、営業利益が同38.7%増の3,123百万円の好業績だった。
2017年3月期は、13.2%増の増収、11.1%増の営業増益を見込んでおり、2期連続して最高水準を更新する予想となっている。
■Check Point ・電解水素水整水器市場で、14年連続してトップ ・科学的アプローチにより、電解水の用途を飲用から医療や農業分野に拡大 ・医療・農業分野で、先端的取組みが国の支援や補助金を受けることに (執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)