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ヴィレッジV Research Memo(5):立て直しが先、当面は月次情報でその成果を探る

発行済 2016-11-25 16:06
更新済 2016-11-25 16:33
ヴィレッジV Research Memo(5):立て直しが先、当面は月次情報でその成果を探る
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■ヴィレッジヴァンガードコーポレーション (T:2769)の月次データ

(1)中期経営計画等の発表時期は未定、手応えを確認してからとのスタンス

現時点では、現在進行中の取り組みの手応えがどのくらいあるのか見通せないため、中期経営計画等の発表は予定していないが、業績再浮上の確信を得たら、何かしらの目標値を発表すると思われる。
株価浮上に向けた目先の大きなカタリストは乏しいが、好調な販売傾向が最も早く投資家に示されるのは月次データになるだろう。
今後の売上推移の公表を注視したい。


(2)月次売上動向:9月次はやや低い数字だが、前月比では改善傾向

2016年9月の月次売上高は、全店が前年同月比3.4%減、既存店が同4.3%減となった。
前年同月は、全店が1.5%減、既存店が2.1%増とだったため、やや高いハードルだったことも9月次があまり見栄えがしなかったゆえんと考える。
前月との比較では、全店が4.4ポイントの改善で、既存店も3.5ポイント改善している。


同社の月次売上推移を見ると、直近2年程度では、全店より既存店の数値が上回っていることが多い。
主に新店の出店が少なかったことが背景にあったと思われる。
小売業は一度消費者の支持を失うと既存店の売上高の大きな落ち込みが見られることが多い。
それに対し、同社の既存店の売上高が大きく落ち込んでいないことは良い傾向だろう。
言い換えると、新店が改善されると全体的な収益の押し上げもなされるだろうと解釈できる。


(執筆:フィスコアナリスト 清水 さくら)

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