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(3)エネルギー環境関連事業:省エネ商材レンタルサービス
LED照明などの省エネ商材レンタルサービスは、「日本の電気代を下げる」をスローガンに2013年9月期にスタートし、4年間でネクシィーズグループ (T:4346)のメイン事業に成長した。
LED照明未導入の国内企業(約300万社)を対象とし、導入が進まない理由となっていた高額な初期費用をゼロとする独自のレンタル方式で業界No.1の地位を確立した。
創業以来の様々な事業を通じて飲食店・宿泊施設とのつながりが強く、導入全体の約6割を飲食店が占める。
営業人員9名でスタートしたが、現在では全国11拠点、まもなく営業人員300名に達し、強みである営業力が全国規模で発揮されている。
2016年9月期に本格的に開始された、LED照明以外の節水機器・業務用冷蔵庫・業務用空調・食器洗浄機などに対するレンタルサービス「ネクシィーズ・ゼロシリーズ」も好調に推移しており、LED以外で売上高の約15%を占めるまでになっている。
現在はLEDレンタルサービスの既存顧客にのみ他の商材を紹介している段階だが、今後LED以外での単独営業が始まれば、さらに顧客は増加するだろう。
導入件数(LED照明のみ)はこれまで右肩上がりで増えている。
2015年9月期末の導入件数15,536件から2016年9月期末には23,118件と7,582件増加した。
同社のレンタルサービスは、導入企業の初期投資の負担や不安要素を取り除いた画期的なものである。
店舗経営者(顧客)にとっての最大のメリットは、初期の電球代、工事代、メンテナンス(5年間保証)などが0円である点だ。
与信枠も不要であり、借入枠にも影響しないという点でリースをしのぐ。
5年目までは電気料の下がった分からレンタル料を支払い、6年目からは無償で導入企業のものになりレンタル料がかからなくなるために大幅なコストダウンが実現できる。
獲得顧客の約40%は既存導入店舗からの紹介ということから、顧客の満足度の高さがうかがえる。
経済的な理由だけでなく、照明コンサルタント資格者の営業スタッフが3,000種類の電球からコーディネイトするため、出来栄えがきれいであることも好評価の要因だ。
「名大 富士そば」を運営するダイタンホールディングス(株)、携帯ショップのソフトバンク(株)や自動車ディーラーの東京スバル、飲食店では、牛角、ダイヤモンドダイニングなど、大手企業の導入も多い。
また先日、日露首脳会談が開催された山口県の老舗旅館「大谷山荘」にも導入されており、サービス面でも高く評価されていることが伺える。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)