■業績動向
1. 2016年12月期決算の概要
ラクオリア創薬 (T:4579)の2016年12月期決算は、事業収益(売上高)705百万円(前期比384.7%増)、営業損失759百万円(前期は1,864百万円の損失)、経常損失720百万円(前期は1,795百万円の損失)、当期純損失728百万円(前期は1,854百万円の損失)で着地した。
同社は2016年11月に、導出先企業の1社であるAratana Therapeutics Inc.(以下、Aratana)から同社が導出したEP4拮抗薬Galliprant®の販売開始時期の変更が発表されたことを受けて、業績見通しを下方修正した。
事業収益の見通しは期初予想の950百万円から660百万円に、営業損失見通しは819百万円から845百万円に、それぞれ引き下げられた。
2016年12月期決算の着地は、その修正予想に対しては事業収益、営業損失も若干好転しての着地となった。
その要因は、同社がAratanaに対して導出したもう1つの薬剤Entyce®についてマイルストン収入が計上されたことによる(詳細は後述)。
事業収益の上振れ分以上に営業損失(及びそれ以下の利益項目)が改善したのは、2016年12月期中に終了を予定していた臨床試験が、2017年12月期にずれ込んだことによる。
臨床試験の費用が一部翌期に繰り越された結果、2016年12月期の事業費用が予定よりも減少し、営業損失の改善幅が拡大した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
1. 2016年12月期決算の概要
ラクオリア創薬 (T:4579)の2016年12月期決算は、事業収益(売上高)705百万円(前期比384.7%増)、営業損失759百万円(前期は1,864百万円の損失)、経常損失720百万円(前期は1,795百万円の損失)、当期純損失728百万円(前期は1,854百万円の損失)で着地した。
同社は2016年11月に、導出先企業の1社であるAratana Therapeutics Inc.(以下、Aratana)から同社が導出したEP4拮抗薬Galliprant®の販売開始時期の変更が発表されたことを受けて、業績見通しを下方修正した。
事業収益の見通しは期初予想の950百万円から660百万円に、営業損失見通しは819百万円から845百万円に、それぞれ引き下げられた。
2016年12月期決算の着地は、その修正予想に対しては事業収益、営業損失も若干好転しての着地となった。
その要因は、同社がAratanaに対して導出したもう1つの薬剤Entyce®についてマイルストン収入が計上されたことによる(詳細は後述)。
事業収益の上振れ分以上に営業損失(及びそれ以下の利益項目)が改善したのは、2016年12月期中に終了を予定していた臨床試験が、2017年12月期にずれ込んだことによる。
臨床試験の費用が一部翌期に繰り越された結果、2016年12月期の事業費用が予定よりも減少し、営業損失の改善幅が拡大した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)