KYB (T:7242)は9日、2017年3月期連結決算を発表。 売上高で前期比0.0％減の3,553.16億円、営業利益で同4.4倍の192.47億円、税引前利益で同6.7倍の188.52億円、親会社の所有者に帰属する当期利益で145.44億円（前期は31.61億円の損失）と、売上高は前期並みながら大幅な増益となった。
四輪車用油圧緩衝器は総じて堅調であったが、円高の影響で減収となったものの、二輪車用油圧緩衝器は、中国、ベトナム、インドでの販売が増加して増収となった。
建設機械向けを主とする産業用油圧機器は国内での排ガス規制対応による需要増加や、中国市場の回復による販売増加により前期比11.10％増と大幅な増収となった。
また、航空機器やシステム製品および電子機器等でも増収となっている。
利益面での改善要因は、減損損失や米国独占禁止法関連損失の減少によるものである。
2018年3月期の業績予想では、売上高で前期比0.1％減の3550.00億円、営業利益で同18.9％減の156.00億円、税引前利益で同22.6％減の146.00億円、親会社の所有者に帰属する当期利益で36.1％減の93.00億円としている。