■中長期の成長戦略
1. 成長戦略の基本骨格
2016年8月期に売上高100億円の大台に乗った日本BS放送(BS11) (T:9414)は、企業のライフサイクル上は拡大・成長期のステージにあると言える。
この機を捉えて一気に成長を加速させ、収益基盤を確かなものへとするべく同社が採用したのが“良質の番組提供による売上拡大の追求”という施策だ。
同社を含めた無料のBS放送局にあっては、認知度と売上高との間に強い相関が認められる。
認知度が高いほど売上高の水準も高いということだ。
同社は「良質の番組作りをすることが認知度の向上へとつながり、結果として売上高も必ず付いてくる」という信念で売上拡大に取り組むことを決定し、これが同社の成長戦略の基本骨格となっている。
番組作りにおいては制作費の発生が先行する。
その費用の回収可能性は100%ではないため、同社の成長戦略は、一定のリスクをとることを決断したことだとも言える。
しかしそれは「賭け」に出たのではなく、成功体験の積み上げとリスク許容度の拡大という裏付けと自信があってのことであるというのが弊社の見方だ。
成功体験の積み上げとはヒット作品の継続的な輩出であり、それが広告収入の増加につながっているということだ。
リスク許容度の拡大とは、売上高の規模が100億円の大台に乗ったことで予算規模が拡大し、番組関連費の拡大と安定利益の確保の両立について確信度が高まったことを意味している。
同社のこうした状況が、潤沢になった資金力を背景に良質の番組作りに注力しヒット作の更なる量産へつなげるというポジティブ・スパイラルを形成していくことを弊社では期待している。
同社では2016年8月期において、良質の特番を放送し、それに伴うタイム収入・スポット収入の獲得という事例がより顕著となった。
2017年8月期は、この“増収パターン”を確立することが最大の課題だと弊社では考えている。
具体的な判断基準は売上目標(12,000百万円)の達成であり、それができれば前述のポジティブ・スパイラルの形成や増収パターンの確立が類推されると考えている。
1. 成長戦略の基本骨格
2016年8月期に売上高100億円の大台に乗った日本BS放送(BS11) (T:9414)は、企業のライフサイクル上は拡大・成長期のステージにあると言える。
この機を捉えて一気に成長を加速させ、収益基盤を確かなものへとするべく同社が採用したのが“良質の番組提供による売上拡大の追求”という施策だ。
同社を含めた無料のBS放送局にあっては、認知度と売上高との間に強い相関が認められる。
認知度が高いほど売上高の水準も高いということだ。
同社は「良質の番組作りをすることが認知度の向上へとつながり、結果として売上高も必ず付いてくる」という信念で売上拡大に取り組むことを決定し、これが同社の成長戦略の基本骨格となっている。
番組作りにおいては制作費の発生が先行する。
その費用の回収可能性は100%ではないため、同社の成長戦略は、一定のリスクをとることを決断したことだとも言える。
しかしそれは「賭け」に出たのではなく、成功体験の積み上げとリスク許容度の拡大という裏付けと自信があってのことであるというのが弊社の見方だ。
成功体験の積み上げとはヒット作品の継続的な輩出であり、それが広告収入の増加につながっているということだ。
リスク許容度の拡大とは、売上高の規模が100億円の大台に乗ったことで予算規模が拡大し、番組関連費の拡大と安定利益の確保の両立について確信度が高まったことを意味している。
同社のこうした状況が、潤沢になった資金力を背景に良質の番組作りに注力しヒット作の更なる量産へつなげるというポジティブ・スパイラルを形成していくことを弊社では期待している。
同社では2016年8月期において、良質の特番を放送し、それに伴うタイム収入・スポット収入の獲得という事例がより顕著となった。
2017年8月期は、この“増収パターン”を確立することが最大の課題だと弊社では考えている。
具体的な判断基準は売上目標(12,000百万円)の達成であり、それができれば前述のポジティブ・スパイラルの形成や増収パターンの確立が類推されると考えている。