■事業の概要
2. 同社の強みと特長
マーケットエンタープライズ (T:3135)の強みは、同社が自社の存在意義を正当化するだけの価値を利用者(売り手と買い手の双方)に提供できているということだと弊社では考えている。
同社のようなリユース業者が介在するケースはCtoBtoCとなるが、リユース品の取引においては近年CtoCの成長が注目されている。
B(リユース業者)が介在することで、両サイドのCにとってそれだけ利益が縮小する懸念が生じる。
同社はリユース業者として両サイドのCに対して価値を提供できれば、そうした懸念を払拭するだけでなく、CtoCの成長の影響を排除しながら自社の成長戦略を実現できることになる。
そしてそれは同業他社に対する大きな差別化要因にもなると考えられる。
売り手と買い手のそれぞれのニーズを分析・検討すると、リユース品取引のポイントが見えてくる。
すなわち、1)商品・価格への信頼性、2)取引の安全性、3)作業の簡便性・省力化、の3点に大きく集約できる。
簡潔に言うならば、“安心・安全の確保”だ。
同社が提供する取引システムは、これらの点をすべてクリアしており、そこが同社の特長・強みとなっていると弊社では評価している。
(1) 商品・価格の信頼性
価格の面では、精度の高い査定データベースを構築して適正化、透明性の確保に努めている。
これは買取価格や販売価格はもちろん、買取依頼件数の動向や商品の状態などのデータを反映しながら、日々更新されているものだ。
これにより同社は、同一モデルで同程度のものであれば同じレンジの査定価格を提案できる体制となっている。
販売においても同様だ。
取引実績というエビデンスに基づいた価格をオファーすることで、価格面での不安や不信感を排除することができている。
商品への信頼の確保という点では、「3大保証」(動作保証、延長保証、買取保証)を付けていることが挙げられる。
こうした保証サービスは、個人はもちろん、リユース事業者であっても提供するのが難しいサービスだ。
同社は買取時の商品査定と、買取後のメンテナンスをきちんと行う体制を確立することで、こうした保証サービスの提供を可能としている。
(2) 取引の安全性
取引の安全性については、上場企業という事実が売り手と買い手の双方に大きな安心感を提供できているのは疑いないだろう。
さらに、売り手に対して同社は、リユースセンターに商品が到着して買取価格が確定すれば翌日に代金を送金する体制となっている。
事前査定と支払タイミングの明示で、売り手は代金回収のめどを立てられるようになっており、これは売り手からすれば同社を選択する大きな動機付けになっていると弊社ではみている。
(3) 作業の簡便性・省力化
買い手の梱包・配送に対する期待値は高く、評価制度における重要な評価ポイントとなっている。
同社はリユース事業者としてこの点が問題となるケースはほぼないと言える。
一方、売り手の側からは、CtoCの場合には、梱包・発送を自身で行うことになる。
商品の内容によっては大きな手間となるケースもある。
しかし同社を相手に売却する場合には、出張買取、宅配、店頭買取を選択が可能だ。
最も利用頻度が高い宅配の場合でも、同社が必要な梱包材を手配するため、基本的には箱詰めだけですむという簡便さがある。
こうしたロジスティクス面でも、同社はリユース事業者としての存在価値を打ち出すことができている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
2. 同社の強みと特長
マーケットエンタープライズ (T:3135)の強みは、同社が自社の存在意義を正当化するだけの価値を利用者(売り手と買い手の双方)に提供できているということだと弊社では考えている。
同社のようなリユース業者が介在するケースはCtoBtoCとなるが、リユース品の取引においては近年CtoCの成長が注目されている。
B(リユース業者)が介在することで、両サイドのCにとってそれだけ利益が縮小する懸念が生じる。
同社はリユース業者として両サイドのCに対して価値を提供できれば、そうした懸念を払拭するだけでなく、CtoCの成長の影響を排除しながら自社の成長戦略を実現できることになる。
そしてそれは同業他社に対する大きな差別化要因にもなると考えられる。
売り手と買い手のそれぞれのニーズを分析・検討すると、リユース品取引のポイントが見えてくる。
すなわち、1)商品・価格への信頼性、2)取引の安全性、3)作業の簡便性・省力化、の3点に大きく集約できる。
簡潔に言うならば、“安心・安全の確保”だ。
同社が提供する取引システムは、これらの点をすべてクリアしており、そこが同社の特長・強みとなっていると弊社では評価している。
(1) 商品・価格の信頼性
価格の面では、精度の高い査定データベースを構築して適正化、透明性の確保に努めている。
これは買取価格や販売価格はもちろん、買取依頼件数の動向や商品の状態などのデータを反映しながら、日々更新されているものだ。
これにより同社は、同一モデルで同程度のものであれば同じレンジの査定価格を提案できる体制となっている。
販売においても同様だ。
取引実績というエビデンスに基づいた価格をオファーすることで、価格面での不安や不信感を排除することができている。
商品への信頼の確保という点では、「3大保証」(動作保証、延長保証、買取保証)を付けていることが挙げられる。
こうした保証サービスは、個人はもちろん、リユース事業者であっても提供するのが難しいサービスだ。
同社は買取時の商品査定と、買取後のメンテナンスをきちんと行う体制を確立することで、こうした保証サービスの提供を可能としている。
(2) 取引の安全性
取引の安全性については、上場企業という事実が売り手と買い手の双方に大きな安心感を提供できているのは疑いないだろう。
さらに、売り手に対して同社は、リユースセンターに商品が到着して買取価格が確定すれば翌日に代金を送金する体制となっている。
事前査定と支払タイミングの明示で、売り手は代金回収のめどを立てられるようになっており、これは売り手からすれば同社を選択する大きな動機付けになっていると弊社ではみている。
(3) 作業の簡便性・省力化
買い手の梱包・配送に対する期待値は高く、評価制度における重要な評価ポイントとなっている。
同社はリユース事業者としてこの点が問題となるケースはほぼないと言える。
一方、売り手の側からは、CtoCの場合には、梱包・発送を自身で行うことになる。
商品の内容によっては大きな手間となるケースもある。
しかし同社を相手に売却する場合には、出張買取、宅配、店頭買取を選択が可能だ。
最も利用頻度が高い宅配の場合でも、同社が必要な梱包材を手配するため、基本的には箱詰めだけですむという簡便さがある。
こうしたロジスティクス面でも、同社はリユース事業者としての存在価値を打ち出すことができている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)