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1. 成長戦略の考え方
マーケットエンタープライズ (T:3135)はいわゆる中期経営計画のようなものは策定していない。
リユース業界そのものが成長ステージにあるなか、同社自身も成長企業としてのアーリーステージにあり、様々な成長のためのアイデアにあふれている。
同時に事業基盤をより強固なものにブラッシュアップしていくことも必要だ。
これらの施策を1つ1つ着実に実施していくことが同社の成長戦略と言える。
同社は2017年6月期からの2年間を成長のための投資の時期と位置付け、一時的な利益の落ち込みを甘受してその後の収益成長を確固たるものとするための様々な施策を行ってきた。
2017年6月期においては、MVNO事業への進出、Amazon買取サービス、越境ECなど、新たな挑戦にも積極的に取り組んだ。
越境ECは外部環境の変化もあってアクセルを踏むのを止める判断をしたほか、Amazon買取サービスは同社の期待値が高すぎたという結果となったが、MVNO事業は競争環境が激化するなか、2年目の2018年6月期には収支トントンが見えてきている状況だ。
それに加えて同社は農機具の取扱いやレンタル事業を開始し、これらは中長期的に成長ポテンシャルが大きいという手応えをつかむに至っている。
中長期的成長のための主な施策は以下に詳述する。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)