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2. モバイル事業の成長戦略
モバイル事業では、店舗数増加を成長戦略の柱とする構図は従来から変更はない。
しかし、その出店ペースや店舗戦略の中身については今第2四半期において少し変化が出てきた。
店舗数増加のペースは、これまで想定されていたところから一段高くなる見通しだ。
背景にはキャリア側の販売店政策の変更がある。
携帯端末市場の成熟化により、キャリアは代理店の再編を本格化させている。
その際には、経営体力や店舗運営・サービスのクオリティなど、総合力に優れた企業を選好するのは当然の流れであり、上場企業でかつ実績でも優れた同社は、その有力な候補と位置付けられている。
今第2四半期において同社は5店舗の新規出店を果たしたが、今下期には新たに7~8店の新規出店が計画されている。
同社は2019年3月期以降も年間5店~10店程度のペースで新規出店が続く見通しとしているが、この数字はもう少し高まる可能性があると弊社ではみている。
通信業界においては、トラフィックの飛躍的増大を受けて通信インフラが現在主流の4Gから、2020年には5Gへと移行する計画が進んでいる。
4Gと比較して、高速・大容量、低遅延、多接続などの特徴があるとされている。
5Gならではの新たなサービスや既存サービスの高度化がいろいろ想定されているが、スマートフォンなど携帯端末もまた、5G時代が本格化すれば買い替え需要が大きく刺激されると期待される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)