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プラザクリエイト Research Memo(8):下期の盛り返しに期待が高まるが、上期の未達をカバーしきれない可能性も

発行済 2017-12-25 15:38
更新済 2017-12-25 16:00
プラザクリエイト Research Memo(8):下期の盛り返しに期待が高まるが、上期の未達をカバーしきれない可能性も
7502
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■今後の見通し

1. 2018年3月期通期見通し
2018年3月期についてプラザクリエイト本社 (T:7502)は、売上高22,000百万円(前期比0.0%増)、営業利益300百万円(同183.8%増)、経常利益200百万円(前期は175百万円の損失)、親会社株主に帰属する当期純利益100百万円(前期は46百万円の損失)と予想している。
これらの数値は期初予想から変更はない。


同社はプリント事業において店舗のFC化を進めている。
前述のようにFC化することで売上の規模が大きく変わることになる。
現在の同社の業績予想がどの程度のFC化の進捗を前提にしているか詳細は明らかにされていないが、FC化の進捗によって、売上高は大きく変化する可能性がある点は想定しておくべきだ。


一方、利益に関してはFC化の影響では大きくは変わらないと弊社ではみている。
FC化が進展すれば利益面でもプラスに働くとみられるが、費用削減にはタイムラグが生じるため、FC化によるメリットをより大きく享受できるのは2019年3月期以降になるとみている。


今上期決算が計画に対して未達となったため、通期予想達成のための今下期のハードルが上昇した。
結論から言うと、今通期は上期の未達分を取り戻せず、会社予想に対して100百万円~150百万円の未達で着地する可能性があると弊社では考えている。


プリント事業は前述のようにFC化が進んでいるほか、上期には不採算店の閉鎖を積極的に実施した。
これらによる利益押し上げ効果は今下期にも継続する。
また、下期は年賀状印刷などの年末需要や年度末需要により、収益が上期比で改善する季節性がある。
今期はこれまでのところは年賀状需要が前年を上回るペースで注文が入るなど、好調さがうかがえる状況だ。
今下期のセグメント経常利益は前年同期比で増益になると期待される。
ただし、訴求力の高い新型商材は、今第4四半期に投入されるのは一部で、本格的な商品展開は2019年3月期になるとみられるため、過度の期待は避けるべきと考えている。


モバイル事業の収益も下期偏重の季節性を有している。
2017年3月期の下期のセグメント経常利益は320百万円だった。
継続契約手数料収入が着実に積み上がるほか、店舗数及び販売台数が増加しているため、今下期は前年同期比増益が期待される状況だ。
さらに、2017年9月下旬発売の人気機種が11月、12月に入って一気に売れ行きを伸ばしている。
この分の収益が今下期はさらに上乗せになると期待される。
一方で今下期の新規出店の費用増もあることには注意が必要だ。
モバイル事業も今下期は前年同期比増益が期待されるが、通期ベースでは上期の損失があるため、増益率は小幅にとどまる可能性があることには留意すべきだ。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

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