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天昇電 Research Memo(5):控え目な予想で減益を見込むが、上方修正の可能性はある

発行済 2018-01-11 15:15
更新済 2018-01-11 15:33
天昇電 Research Memo(5):控え目な予想で減益を見込むが、上方修正の可能性はある
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■今後の見通し

● 2018年3月期の業績見通し
上半期の業績が予想を上回ったことから天昇電気工業 (T:6776)は、2018年3月期通期の連結業績予想を上方修正した。
現時点では売上高は前期比4.1%増の16,000百万円、営業利益は同23.4%減の980百万円、経常利益は同25.3%減の950百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同32.6%減の650百万円と予想されている。


通期の予想は上方修正されたとはいえ、上半期が好調であった割には小幅の修正にとどまっている。
これについて同社は、前期好調であった高付加価値製品の動向が不確定であること、売上高比率の高い自動車業界の先行きが不透明であること、人材・設備等に積極的に投資を行う予定であることなどから、「絶対に達成できる予想を出している」と述べている。
言い換えれば、現在の予想はこれらの不透明要因が最悪となった場合を想定してのもので、かなり控え目と言えるだろう。
投資については同社自身がコントロール可能であり、今後の需要先業界の動向次第では上方修正の可能性もありそうだ。
なおセグメント別や向け先業界別の予想売上高は開示していない。


今期の設備投資額は、期初には前期並み(約1,000百万円)を見込んでいたが、需要が好調であることから金型投資を中心に増額され、既に上半期で約1,000百万円(金型と設備が半々)の投資を完了。
通期では1,800百万円ほどが見込まれている。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

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