■業績動向
3. 財務状況と経営指標
エスプール (T:2471)の2017年11月期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比776百万円増加の4,493百万円となった。
主な増加要因を見ると、流動資産では売上高の増加に伴って売掛金が300百万円増加したほか、現預金が165百万円増加した。
一方、固定資産では既存農園の増設と新農園の開設等により有形固定資産が277百万円増加したほか、ロジスティクスアウトソーシングの物流センターの増床及び新設、人材ソリューション事業の拠点新設等により敷金及び保証金が58百万円増加した。
負債合計は前期末比344百万円増加の3,019百万円となった。
主な増減要因を見ると、業容の拡大に伴って未払給与を中心とした未払費用が212百万円増加したほか、未払消費税等が63百万円、未払法人税等が50百万円それぞれ増加し、有利子負債が59百万円減少した。
また、純資産は前期末比432百万円増加の1,473百万円となった。
配当金30百万円の支出があった一方で、親会社株主に帰属する当期純利益423百万円を計上したほか、新株予約権の行使に伴い資本金、資本剰余金合わせて31百万円増加した。
経営指標を見ると、経営の安全性を示す自己資本比率は前期末の27.8%から32.5%に、有利子負債比率は同116.5%から78.5%となり、いずれも改善が進んでいる。
また、収益性についてもROAが前期比1.1ポイント上昇の16.7%、売上高営業利益率が同0.3ポイント上昇の5.8%といずれも過去最高水準を更新した。
ROEについては純利益の増益率が小幅にとどまったことにより前期から低下しているが、34.0%と高水準となっている。
収益成長に伴って財務内容の改善が進むと同時に、収益性も着実に向上していることがうかがわれる。
同社では中期的に営業利益率で10%の達成を目標に掲げている。
付加価値の高い障がい者雇用支援サービス等の成長により8%程度までは見えてきているようで、今後も新たな高付加価値サービスの創出・育成によって利益率を引き上げていく考えだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
3. 財務状況と経営指標
エスプール (T:2471)の2017年11月期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比776百万円増加の4,493百万円となった。
主な増加要因を見ると、流動資産では売上高の増加に伴って売掛金が300百万円増加したほか、現預金が165百万円増加した。
一方、固定資産では既存農園の増設と新農園の開設等により有形固定資産が277百万円増加したほか、ロジスティクスアウトソーシングの物流センターの増床及び新設、人材ソリューション事業の拠点新設等により敷金及び保証金が58百万円増加した。
負債合計は前期末比344百万円増加の3,019百万円となった。
主な増減要因を見ると、業容の拡大に伴って未払給与を中心とした未払費用が212百万円増加したほか、未払消費税等が63百万円、未払法人税等が50百万円それぞれ増加し、有利子負債が59百万円減少した。
また、純資産は前期末比432百万円増加の1,473百万円となった。
配当金30百万円の支出があった一方で、親会社株主に帰属する当期純利益423百万円を計上したほか、新株予約権の行使に伴い資本金、資本剰余金合わせて31百万円増加した。
経営指標を見ると、経営の安全性を示す自己資本比率は前期末の27.8%から32.5%に、有利子負債比率は同116.5%から78.5%となり、いずれも改善が進んでいる。
また、収益性についてもROAが前期比1.1ポイント上昇の16.7%、売上高営業利益率が同0.3ポイント上昇の5.8%といずれも過去最高水準を更新した。
ROEについては純利益の増益率が小幅にとどまったことにより前期から低下しているが、34.0%と高水準となっている。
収益成長に伴って財務内容の改善が進むと同時に、収益性も着実に向上していることがうかがわれる。
同社では中期的に営業利益率で10%の達成を目標に掲げている。
付加価値の高い障がい者雇用支援サービス等の成長により8%程度までは見えてきているようで、今後も新たな高付加価値サービスの創出・育成によって利益率を引き上げていく考えだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)