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カドカワ---3Qは売上高が1.0%増、電子書籍・電子雑誌が好調

発行済 2018-02-09 11:00
更新済 2018-02-09 11:33
カドカワ---3Qは売上高が1.0%増、電子書籍・電子雑誌が好調
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カドカワ (T:9468)は8日、2018年3月期第3四半期(2017年4~12月)連結決算を発表した。
売上高が前年同期比1.0%増の1,518.75億円、営業利益が同60.2%減の29.43億円、経常利益が同54.3%減の34.55億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同69.5%減の17.05億円となった。


Webサービス事業は、ポータルでは、「ニコニコプレミアム会員」の減少が続き「niconico」の新バージョン(く)(読み方:クレッシェンド)や様々な最先端の機能の開発投資負担が先行したことが主な減益要因となった。

ライブでは、ニコニコ動画で人気のクリエイター陣が関わるNHN PlayArtとの共同プロジェクト「#コンパス〜戦闘摂理解析システム〜」や人気動画配信者のライブツアー関連の事業が収益に貢献している。

モバイルでは、有料会員数は減少しているが、外注費や広告宣伝費等の固定費削減に努め、収益性を維持している。


出版事業は、新工場や出版分野での新規事業の準備費用が主な減益要因となった。

電子書籍・電子雑誌では、NTTドコモ (T:9437)が運営する雑誌読み放題サービス「dマガジン」、総合電子書籍ストア「BOOK☆WALKER」、他社の電子書籍ストアでの販売がいずれも好調で、増収に貢献した。

書籍では、ノンフィクション分野における新機軸のジャンルや児童書で多数のヒット作品が生まれた。

雑誌では、創刊30周年を迎えて月刊化した「レタスクラブ」のほか、地域情報誌、テレビ情報誌も堅調だった。

Webメディアへの移行などビジネスモデルの転換を進めており、Webサイトのページビューや広告収入の増加といった成果につながっている。


映像・ゲーム事業は、映像では、実写作品は「ナミヤ雑貨店の奇跡」、アニメ作品は、劇場収入、既存作品のパッケージソフトや配信権の販売がいずれも好調だったが、昨年度に大きく貢献した「君の名は。
」の反動減が減益につながった。

ゲームでは、コンソールゲームの販売、アプリゲームからの収益、「ダンガンロンパ」シリーズの旧作を中心としたSteamでの販売が好調だった。


2018年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比3.1%増の2,120億円、営業利益が同31.1%減の58億円、経常利益が同16.3%減の62億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同39.3%減の35億円とする計画を据え置いている。


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