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ホットリンク Research Memo(3):Effyisの収益回復とクロスバウンド事業の成長により、業績は急回復

発行済 2018-03-06 15:47
更新済 2018-03-06 16:33
ホットリンク Research Memo(3):Effyisの収益回復とクロスバウンド事業の成長により、業績は急回復
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■業績動向

1. 2017年12月期の業績概要
2017年12月期の連結業績は、売上高が前期比18.1%増の2,583百万円、営業利益が125百万円(前期は654百万円の損失)、税引前利益が94百万円(同671百万円の損失)、親会社の所有者に帰属する当期利益が141百万円(同639百万円の損失)と増収増益決算となった。
売上高はEffyisやクロスバウンドサービス事業の拡大により、2期ぶりに過去最高を更新した。
営業利益は、前期に計上したEffyisののれんに係る減損損失593百万円がなくなったことや増収効果により、前期比779百万円の増益となった。
減価償却費や減損損失の影響を除いたEBITDAベースでも前期比52.0%増の486百万円(167百万円の増益)となっている。


期初会社計画に対しては売上高で140百万円、営業利益で96百万円、当期利益で140百万円上回って着地した。
売上高、営業利益はEffyisの業績が計画を上回ったことが主因。
また、当期利益については米国税制改革法案の成立による減税影響額で71百万円の増額要因となっている。
為替レートは期初計画の110円/ドルに対して113円/ドルとやや円安で推移した。


(1) 事業方針の進捗状況
ホットリンク (T:3680)では2017年12月期の事業方針として、国内のSaaSサービス事業では新商品の開発による再度の成長に向けた基盤を構築すること、クロスバウンドサービス事業では事業開発を加速し、急成長を目指すこと、Effyisについてはソーシャル・ビッグデータの取扱データの拡充による継続成長を目指すことを掲げていた。
弊社では同社の事業戦略がおおむね計画どおりに進捗したと見ている。


SaaSサービス事業では新サービスとして「BuzzSpreader」のVer.1.0を2017年6月にリリース、ソーシャルメディア運用の総合支援ツール提供の第一歩を踏み出し、現在はTwitterやFacebookなど他のSNSとの連携も図るべく開発を進めている。
また、口コミ分析をもとに訴求力の高いドラマ仕立てのWeb動画を制作、SNSで拡散することでブランディング支援を行うソリューションサービス、「CutChaTV」を2017年12月にリリースしている。


クロスバウンドサービス事業では中国国内でのプロモーション支援サービスとなる「トレンドPR」を開始し、多くの成功実績を収めたほか、2017年12月には中国国内でのプロモーション支援だけでなく、ECサイトでの販売支援、カスタマーサポートや物流支援なども行うトータルソリューションサービスとして「トレンドEKKYO」をリリースした。


Effyisでは米国で急拡大中のソーシャルニュースウェブサイト「reddit」を運営する米Redditと2017年5月にデータ使用権契約を含むパートナーシップ業務提携を締結、収益に大きく貢献した。
「reddit」は月間2.7億人を超えるユーザーが利用する世界有数のニュースWebサイトとして知られている。


(2) 事業別売上高の状況
売上動向を事業別で見ると、SaaSサービスは前期比0.9%減の795百万円となった。
主力サービスである「クチコミ@係長」は契約件数増により好調に推移したが、「e-mining」が減少した。
また、金額は小さいものの着メロ・着うたサービスが前期の7百万円から4百万円に落ち込んだほか、受託事業であったレコメンドソリューションサービス「レコナイズ」のサービスを2017年末に停止し、減収要因となっている。


ソリューションサービスについては、前期比21.8%増の1,536百万円となった。
このうち、海外売上はEffyisのソーシャル・ビッグデータの新規アクセス権販売増が寄与し、前期比24.2%増の1,353百万円と大きく伸長した。
一方、国内売上もコンサルティング受託案件が堅調に推移し、前期比6.6%増の183百万円となった。


クロスバウンドサービスは前期比104.6%増の251百万円となった。
ソーシャル・ビッグデータを活用したクロスバウンドの消費動向分析レポート「トレンドExpress」が堅調に推移したことに加え、新たにサービスを開始した「トレンドPR」を含めたプロモーション支援サービスが順調に立ち上がったことが要因だ。
特に、「トレンドPR」については化粧品や日用品等の中小企業から受注を獲得、いずれも高い販売増効果が得られており、リピート受注につながっている。


(2) 利益の増減要因
営業利益の増減要因について見ると、増益要因としてはEffyisの減損損失593百万円がなくなったことに加えて、売上高の増加で395百万円、販管費の抑制で31百万円となっている。
一方、減益要因としては売上原価の増加で240百万円となっている。
売上原価の増加要因は、Effyisの売上増に伴う仕入原価の増加や、SaaSサービス事業における新サービスの開発費用増、クロスバウンドサービス事業における先行投資費用の増加となっている。


なお、会社別の営業利益を見ると、単独の営業利益が55百万円(前期は42百万円の損失)、Effyisが144百万円(同40百万円の損失)だったことから、クロスバウンドサービス事業を担うトレンドExpressについては73百万円程度の損失だったと推計される。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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