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イグニス Research Memo(3):足元業績は減収減益(営業損失)となるが想定内の進捗

発行済 2018-04-02 15:06
更新済 2018-04-02 15:33
イグニス Research Memo(3):足元業績は減収減益(営業損失)となるが想定内の進捗
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■決算動向


1. 2018年9月期第1四半期決算の概要
イグニス (T:3689)の2018年9月期第1四半期の業績は、売上高が前年同期比9.0%減の1,289百万円、営業損失が247百万円(前年同期は148百万円の利益)、経常損失が250百万円(同136百万円の利益)、親会社株主に帰属する四半期純損失が233百万円(同67百万円の利益)と減収減益となり、営業損失となった。


減収となった主な要因は、リリースから3年を経過した「ぼくとドラゴン」(ネイティブゲーム)は新規ユーザーの獲得の縮小※によるものである。
もっとも、ライフサイクルの成熟期に入ってきたことから、プロモーション費用を抑えたことも影響しているが、利益面での貢献は依然として大きい。
一方、市場が拡大しているオンライン恋愛・婚活サービス「with」(コミュニティ)は大きく伸長した。
また、「メディア(その他)」が伸びているのは、新たに立ち上がってきた「TLUNCH」(ライフハック)によるものである。


※前四半期(2017年9月期第4四半期)比でも20.0%減の減収となっている。



損益面では、減収による収益の押し下げのほか、「with」を中心とした広告宣伝費、最終段階を迎えている「メガスマ」(ネイティブゲーム)や新規事業の開発・立ち上げに向けた研究開発費など、先行費用の拡大により営業損失となった。
ただ、これら先行費用は想定内であり、ほぼ計画どおりの進捗とみられる。
なお、営業外費用に計上されている「持分法による投資損失」(約5百万円)については、持分法適用会社(株)ロビット(IoT関連ベンチャー)によるものである。
ロビットは、「めざましカーテンmornin’」やAI技術を活用した検査工程の自動化などに取り組んでいるが、現在は費用先行の段階である。


財政状態は、総資産が「現金及び預金」の減少等により前期末比4.7%減の5,998百万円に縮小した。
一方、自己資本も純損失の計上により同5.8%減の3,810百万円に減少したことから自己資本比率は63.5%(前期末は64.3%)と僅かに低下したが、依然高い水準を維持している。
また、流動比率も324.9%(前期末は339.4%)と高水準にあることから財務の安全性に懸念はない。
なお、「営業貸付金」(1,422百万円)については、現段階では未公表となっているが、新規事業にかかるもののようだ。


2. 事業別の業績及び活動実績
「コミュニティ」の売上高は、前年同期比で約1.5倍(前四半期比でも15.2%増)の335百万円と順調に拡大している。
注力するオンライン恋愛・婚活サービス「with」が、外部要因(市場全体が拡大傾向にあること)や内部要因(心理学の活用により最適な男女のマッチングを目指す機能による差別化やプロモーションの強化等)により着実に伸びてきた。
累計ダウンロード数は85万を超え、国内・非ゲームアプリにおける2017年収益ランキングでも30位※1に入っている。
同社は、市場の健全な発展こそが、同社の成長につながるものと捉えており、同業他社との連携※2により、インターネット婚活サービスの健全化と活性化に向けた活動にも積極的に取り組んでいる。
損益面でも、積極的な広告宣伝費を投入しながらも、売上高の伸びにより黒字化もみえてきたようだ。


※1 出典:App Annie
※2 「一般社団法人 結婚・婚活応援プロジェクト」(インターネット婚活サービス分科会)への参加により、市場の健全な発展を図るべく、自主規制の導入などに関わっている。



「ネイティブゲーム」の売上高は、前年同期比31.6%減(前四半期比でも20%減)の799百万円と縮小した。
リリースから3年が経過した「ぼくとドラゴン」への広告宣伝費を抑える等、利益重視の運営を行っている模様。
ただ、それでも累計ダウンロード数は350万DLを突破し、国内アプリストア売上ランキングでも平均50位前後をキープするなど、高い業績水準(安定運営)を維持しており、とりわけ利益面での貢献は依然として大きい。
今後も効果的なプロモーション(各種キャンペーン等)により中長期での安定運営を目指す方針である。
一方、注目される新タイトル「メガスマッシュ」については2018年3月28日にiOS版とAndroid版を同時リリースした。


「メディア(その他)」の売上高は、前年同期比37.4%増(前四半期比では12.8%減)の154百万円となった。
新たに立ち上がった「TRUNCH」が足元で大きく伸びている。
一方、ビジネスパーソン向けメディア「U-NOTE」については、転職メディア「U-NOTE.CAREER」との相互送客などに取り組んでいるが、収益としてはおおむね横ばいで推移しているようだ。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)

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