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10日の米国市場でNYダウは6日続伸し、196ドル高となった4月消費者物価指数が市場予想を下回り、利上げ加速への警戒感が和らいだ円相場はやや強含んだが1ドル=109円台を維持しており、本日の日経平均は米株高を好感して76円高からスタートした朝方には2
2714.29円(217.11円高)まで上昇する場面があり、その後も堅調な展開となったオプションSQ(特別清算指数)通過に加え、節目の22500円水準を明確に上抜けたことから、先物の買い戻しやインデックスに絡んだ買いが入った好決算銘柄を物色する動きも活発だった
個別では、東エレク (T:2702)、ファナックといったハイテク株やソフトバンクG
の堅調ぶりが目立ち、その他売買代金上位もマネックスG、任天堂、武田薬など全般上昇決算発表銘柄では、KDDI、スズキ、パナソニック、太陽誘電などが買いを集めた一方、トヨタ自が3日ぶりに反落したほか、東海カーボや花王は小安い第1四半期が減益となった楽天は4%超下げたセクターでは、精密機器、電気機器、機械などが上昇反面、ゴム製品、繊維製品、非鉄金属などが軟調だった
円安一服や資源高によるコスト増懸念などが上値を抑える要因として意識されるが、足元堅調な欧米株に比べた出遅れ感が日本株への資金流入を促しているようだ前日終値ベースで日経平均の予想PER(株価収益率)は13倍台半ばにとどまっており、バリュエーション面で水準訂正の余地が大きいとの見方は多い企業による業績予想も想定為替レートなどで保守的な面があり、決算発表一巡後は業績上振れも織り込む流れとなる可能性があるなお、本日は800社前後が決算発表を予定しており、週末を挟み決算を受けた物色は活発となるだろう
一方、新興市場ではマザーズ指数、日経ジャスダック平均は3日続落して前場を折り返した引き続き市場の関心が主力大型株に向かっているうえ、マザーズ市場ではミクシィやSOSEIといった時価総額上位銘柄が決算を受けて売られており、積極的には手掛けづらい状況と言えるしかし、ジャスダック主力ではマクドナルドなど業績好調な企業も多く、個別対応が必要になってくるだろう
(小林大純)