プレミアムデータをご提供:最大 50% 引きでInvestingPro特別セールを請求する

児玉化 Research Memo(1):自動車部品と住宅設備機器に強みを持つ樹脂加工メーカー

発行済 2018-11-02 15:11
更新済 2018-11-02 15:20
児玉化 Research Memo(1):自動車部品と住宅設備機器に強みを持つ樹脂加工メーカー
4188
-
4222
-
■要約

児玉化学工業 (T:4222)は、1946年に創業した樹脂加工メーカー。
1962年に東京証券取引所第2部市場に上場し、この分野において独創的な成形法を開発して発展を遂げてきた。
2006年に三菱ケミカルホールディングス (T:4188)グループの一員となり、2010年からは三菱ケミカルホールディングスグループの翼下で同グループが持つ研究開発力と同社の製造技術を融合させたプロダクトラインの連携に取り組んだ。
ただ、その後は三菱ケミカルの出資比率は低下し、徐々に三菱色が薄くなっている。


事業内容は、セグメントが「自動車部品」と「住宅設備機器」と2つに大きく分かれる。
前者は、各種ピラー類、ラッゲージトリムやトランクトリム、ドアトリム、スポイラー、フェンダーカバー、インストルメントパネル、フロントスポイラーやスカートなど幅広く手掛けており、国内ではトラック向けに強みを持つ。
一方、「住宅設備機器」では、洗面化粧鏡、キッチン、トイレ、バスなど、水周りに採用される樹脂製品を提供。
とりわけ、「トイレ関連製品」のふたと箱の部分は代表的な製品である。


売上高構成比において現在、「自動車部品」は国内よりも海外の比重が高い。
各セグメントは、タイ、中国、ベトナムなどで展開している。
ただ、海外で苦戦をしたために、2016年3月期は一時的に東証の上場基準の抵触に陥った。
そのため、事業、資本構造を転換させ、2017年3月期に上場基準抵触を解消。
不振が続いていたインドネシアから撤退したほか、生産体制の再構築や、工程の抜本的な見直しをするなど、構造改革を進めている。


2019年3月期第1四半期は、売上高が4,558百万円(前年同期比0.8%減)、営業損失は69百万円(前年同期は42百万円の利益)となった。
2019年3月期の通期見通しは、売上高19,000百万円(前期比4.8%減)、営業利益は前期比約3倍の350百万円を想定しているものの、スタートにつまづいたため、達成は微妙な情勢となっている。
ただ、構造改革の効果が下半期から本格化するため、来期以降の収益上向きが期待できる状況だ。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 水野文也)

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます