■要約
G-7ホールディングス (T:7508)は、「オートバックス」「業務スーパー」のフランチャイジーとして国内最多店舗数を運営する子会社を有する持株会社。
1人当たり生産性、在庫回転率などを重視した店舗収益力に強みを持つ。
アグリ事業や食品・外食事業、海外事業にも展開しており、M&Aも活用した成長戦略を推進中。
1. 2019年3月期第2四半期累計業績
2019年3月期第2四半期累計(2018年4月-9月)の連結業績は、売上高が前年同期比3.5%増の59,145百万円、経常利益が同11.2%増の1,923百万円となり、第2四半期累計として過去最高業績を連続更新した。
オートバックス事業がタイヤ販売の落ち込みが響いて減益となったものの、業務スーパー・こだわり食品事業が2ケタ増益と好調に推移し、収益拡大の原動力となった。
また、当第2四半期累計期間では「バイクワールド」や「めぐみの郷」がそれぞれ営業利益ベースで黒字に転換したことも増益要因となった。
なお、オートバックス事業の既存店売上高は前年同期比1.6%増、業務スーパー事業は同3.3%増といずれも堅調に推移した。
2. 2019年3月期業績見通し
2019年3月期は売上高で前期比8.5%増の130,000百万円、経常利益で同20.4%増の5,500百万円と期初計画を据え置き、4期連続の過去最高業績更新を目指す。
今期は7店舗の新規出店を計画していたオートバックス事業で、出店候補地がまだ見つかっていないことから、売上高については下振れする可能性があるものの、利益面では生産性向上や経費抑制等による店舗収益力の強化を図ることで、計画を達成できる見通しだ。
なお、国内グループ店舗数は前期末の400店舗から今期末は425店舗(第2四半期末は398店舗)と25店舗増やす計画で、うち、「業務スーパー」で7店舗増、「ミートテラバヤシ」で5店舗増、「オートバックス」で6店舗増を計画している。
なお、新たに開始した「いきなりステーキ」については第2四半期末までにロードサイド型店舗を2店舗出店しており、滑り出しは好調に推移している。
また、海外事業のうちオートバックス・バイク事業とミャンマーで展開するアグリ事業を除いて、2019年3月期中にすべて撤退する方針を決定している。
今後、事業拡大していくだけの経営基盤が整い次第、再進出の機会をうかがうことになる。
撤退に伴う損失が全体の業績に与える影響は軽微となっている。
3. 中期経営計画並びに長期ビジョン
同社では中期経営計画として、最終年度の2021年3月期に売上高1,700億円、経常利益70億円を目指している。
2018年3月期実績から売上高で500億円上積みしていく必要があるが、このうち300億円程度はM&Aの効果を見込んでいる。
対象は既存事業やその周辺事業だけでなく、新規分野への展開も見据えて検討を進めている。
M&Aのための資金としては50億円程度を予算として組み入れている。
また、長期ビジョンとして「100年先も成長し続ける企業」を掲げ、創立100周年目となる2075年度に売上高7,000億円、経常利益300億円を目標として打ち出している。
同ビジョンを実現するため、「成長戦略推進室」や次代を担う経営者の育成を目的とした「創業者塾」を2018年春より立ち上げており、今後の成長基盤を構築していく考えだ。
■Key Points
・オートバックス・車関連事業と業務スーパー・こだわり食品事業が収益の2本柱
・新規出店は目標を下回るペースだが、既存店の収益力強化と不採算事業の改善により収益拡大が続く
・2021年3月期に売上高1,700億円、経常利益70億円を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
G-7ホールディングス (T:7508)は、「オートバックス」「業務スーパー」のフランチャイジーとして国内最多店舗数を運営する子会社を有する持株会社。
1人当たり生産性、在庫回転率などを重視した店舗収益力に強みを持つ。
アグリ事業や食品・外食事業、海外事業にも展開しており、M&Aも活用した成長戦略を推進中。
1. 2019年3月期第2四半期累計業績
2019年3月期第2四半期累計(2018年4月-9月)の連結業績は、売上高が前年同期比3.5%増の59,145百万円、経常利益が同11.2%増の1,923百万円となり、第2四半期累計として過去最高業績を連続更新した。
オートバックス事業がタイヤ販売の落ち込みが響いて減益となったものの、業務スーパー・こだわり食品事業が2ケタ増益と好調に推移し、収益拡大の原動力となった。
また、当第2四半期累計期間では「バイクワールド」や「めぐみの郷」がそれぞれ営業利益ベースで黒字に転換したことも増益要因となった。
なお、オートバックス事業の既存店売上高は前年同期比1.6%増、業務スーパー事業は同3.3%増といずれも堅調に推移した。
2. 2019年3月期業績見通し
2019年3月期は売上高で前期比8.5%増の130,000百万円、経常利益で同20.4%増の5,500百万円と期初計画を据え置き、4期連続の過去最高業績更新を目指す。
今期は7店舗の新規出店を計画していたオートバックス事業で、出店候補地がまだ見つかっていないことから、売上高については下振れする可能性があるものの、利益面では生産性向上や経費抑制等による店舗収益力の強化を図ることで、計画を達成できる見通しだ。
なお、国内グループ店舗数は前期末の400店舗から今期末は425店舗(第2四半期末は398店舗)と25店舗増やす計画で、うち、「業務スーパー」で7店舗増、「ミートテラバヤシ」で5店舗増、「オートバックス」で6店舗増を計画している。
なお、新たに開始した「いきなりステーキ」については第2四半期末までにロードサイド型店舗を2店舗出店しており、滑り出しは好調に推移している。
また、海外事業のうちオートバックス・バイク事業とミャンマーで展開するアグリ事業を除いて、2019年3月期中にすべて撤退する方針を決定している。
今後、事業拡大していくだけの経営基盤が整い次第、再進出の機会をうかがうことになる。
撤退に伴う損失が全体の業績に与える影響は軽微となっている。
3. 中期経営計画並びに長期ビジョン
同社では中期経営計画として、最終年度の2021年3月期に売上高1,700億円、経常利益70億円を目指している。
2018年3月期実績から売上高で500億円上積みしていく必要があるが、このうち300億円程度はM&Aの効果を見込んでいる。
対象は既存事業やその周辺事業だけでなく、新規分野への展開も見据えて検討を進めている。
M&Aのための資金としては50億円程度を予算として組み入れている。
また、長期ビジョンとして「100年先も成長し続ける企業」を掲げ、創立100周年目となる2075年度に売上高7,000億円、経常利益300億円を目標として打ち出している。
同ビジョンを実現するため、「成長戦略推進室」や次代を担う経営者の育成を目的とした「創業者塾」を2018年春より立ち上げており、今後の成長基盤を構築していく考えだ。
■Key Points
・オートバックス・車関連事業と業務スーパー・こだわり食品事業が収益の2本柱
・新規出店は目標を下回るペースだが、既存店の収益力強化と不採算事業の改善により収益拡大が続く
・2021年3月期に売上高1,700億円、経常利益70億円を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)