🟢 市場は上昇しています。当社コミュニティの12万人を超えるメンバーは、すべてそれにどう対応すべきか知っています。
お客様もお分かりですよね。
40%割引で開始

グローブライド Research Memo(4):2021年3月期を最終年度とする中期経営計画を進行中(1)

発行済 2018-12-20 15:44
更新済 2018-12-20 16:00
グローブライド Research Memo(4):2021年3月期を最終年度とする中期経営計画を進行中(1)
5108
-
5110
-
7990
-
■今後の展望・戦略

●中期経営計画
2017年3月期を最終年度とする中期経営計画は、連結売上高が80,000百万円(2014年3月期比18%増)、連結営業利益が3,000百万円(同30%増)、1株当たり配当金50円(同実質15円増配)を目標としていたが、円高による目減りの影響を受けた売上高こそ、わずかながら未達だったものの、営業利益は1期前倒しで達成し、目標値を416百万円上回った。


それに続いて、グローブライド (T:7990)では「攻めの経営」を持続、更なる成長を目指し、企業価値の向上を図るため、2021年3月期を最終年度とする「新中期経営計画2020」を進めている。
ここでは、市場優位性のある製品提供力の追求、国内市場の活性化と健全化、海外市場の攻略という前回の中期経営計画でも掲げていた3つの施策を継続させている。


最終年度は2021年3月期で、東京オリンピック・パラリンピックの年がターゲットとなるが、先行き国内のスポーツ熱は高まると見られ、環境は悪くはなさそうだ。
ただ、人口減の日本国内は大きな市場の広がりが見込めない。
国内市場の活性化は期待されるが、成長の原動力になるのは今後も海外事業になるのは間違いないだろう。


なかでもアジア地域は所得水準の向上が想定され、レジャーとしての釣りが広がりそうな状況にある。
このように新たな市場の開拓余地があることから、策定した計画に沿った形で成長路線を歩むことが期待できる。


数値の目標として、最終年度である2021年3月期に売上高100,000百万円、営業利益5,000百万円を掲げ、年間配当は年間70円を目指している。
配当金については、このところ毎年5円ずつ増配しているが、2021年3月期に70円を実現できれば、計算上で10期連続の5円増配になる点が注目できよう。


また、同社では2020年以降の“ポスト五輪”を計画策定において強く意識している。
国内需要が落ち込むなかで魅力ある商品づくりを進めるとともに、成長路線をキープできるように海外の基盤をより強化していく。
実際、足許では国内のトップセールスを海外販売における指導員として現地に派遣しており、この取組みが実を結んでいる。


海外については、従前、高級品の販売に力を注いでいたが、ここにきてはボリュームゾーンにも重きを置き始めた。
中普及価格帯製品は、高級品に比べて利益率は低いものの、現状では数量増加で利益を上積みしている。


商品別の戦略に関しては、以下に示した通りだ。


(1) フィッシング
国内の釣り人口は、残念ながら高齢化の影響が出ており、全体的に減少傾向にあることは否めない。
一見するとほかの消費財と同様、先行きに不安を抱かせる状況だ。


そのなかで同社は今までの釣りとは異なる新しい釣りを提案、自ら新たな市場を創ることで売上高増を目指している。
これは、他社ではまねできない革新的な製品を次々と世に出しているからこそできる、同社の強みと言っていいだろう。
さらに、開始して40年以上となるD.Y.F.C(ダイワヤングフィッシングクラブ)など若者向けの啓蒙活動を行っており、市場開拓に余念がない。


他方、将来における成長の原動力として期待できるのは、やはり海外向けだ。
とりわけ、現時点でも伸長が著しいアジア向けに期待がかかる。
例えば、中国では同社の製品は普及価格帯の数倍の価格ながら、所得水準が高い層からのニーズが特に強い。
また、釣りの“あり方”も、フナやコイなどのシンプルな釣りから、ルアーやリールを使う釣りを求めるようになっている。
東南アジアなどでも、今後、所得水準が上がるにつれ、同社が手掛ける高機能な高級品に対する引き合いが活発化していく可能性が高い。


一方、欧米市場は成熟化しており、景気動向に左右されがちとなるが、同社のシェアについては、まだまだ拡大する余地は多い。
地域特性に適合した製品ラインナップの強化など、シェアを獲る戦略で臨んでいく。


(2) ゴルフ
フィッシングが全世界でシェアアップを目指しているのに対し、ゴルフは住友ゴム工業 (T:5110)スポーツ事業本部(旧 ダンロップスポーツ(株))、ブリヂストン (T:5108)などといった企業と量で競うことはしない。


他のメーカーとは一線を画し、「ONOFF」「FOURTEEN」などのブランド価値を大切にしながら、製品のファンである顧客に上質な製品・サービスを提供している。
具体的には、会員が1万人以上の「FOURTEEN」のファンクラブに続き、「ONOFF」ブランドでも、メンバーシップ組織を構築、ONOFFカスタマーへのサービスを充実させCS(顧客満足度)を高めていく施策がスタートしている。
「FOURTEEN」については、前述したように“ウェッジのFOURTEEN”というウェッジのトップブランドを再確認する格好で見直し、巻き返しを図る。


メンバーシップ組織では、会員限定で試打会を実施。
ファンを大切にするとともに、着実にブランド価値を高め、安定的な売上増を目指す。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 水野文也)

最新のコメント

次の記事を読み込み中です
当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます