前日の米国市場が主要3指数揃って上昇したが、上値の重さが意識されており、大きな好材料がない限り四半期決算発表シーズンを前に力強い上昇は期待薄な状況に見える。このような中、本日の日経平均は方向感なく2万1600円台で推移している。
EUサミットにおいて英国の離脱期限の延長が認められたことはよいニュースだが、既定路線ともいえ市場への影響は限定的だろう。
IMFによる世界経済成長率の引き下げや米欧貿易摩擦の再燃など上値を重くする材料も多いが、米中貿易協議で合意内容の検証方法について両国が一致したというニュースは好感を呼ぶだろう。
米10年債利回りも2.472と下げ渋っており、ドル/円も111.06円と111円台をキープしている。次の材料が出るまで後場の日経平均はこの方向感のない動き(2万1730~2万1600円の中での推移)が続きそうだ。