26日の日本株市場は、売り先行の展開から底堅さを見極める格好になりそうだ。
25日の米国市場ではNYダウが134ドル安となったが、ナスダックは上昇。
NYダウはスリーエムの決算が嫌気された格好であり、一方でフェイスブックが上昇したほか、アマゾンが取引終了後の決算を受けて時間外で上昇しており、下支えとして意識されそうである。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比150円安の22200円。
円相場は1ドル111円50銭台と円高に振れて推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売りが先行しようが、アマゾンの心理的な下支えを見極めることになろう。
ただし、国内の決算では任天堂 (T:7974)がコンセンサスを下回る見通しだったほか、アンリツ (T:6754)もコンセンサスには届かなかった。
足元での決算では日本電産 (T:6594)、ファナック (T:6954)など、コンセンサスを下回るものの、市場のネガティブ反応は限られていたが、相次ぐ弱い見通しにより、模様眺めムードにつながりやすいところである。
ネガティブな決算に対する反応としては、アク抜けというよりは決算本格化、大型10連休を前に積極的なポジションは取りづらい中で、ポジションを圧縮していた影響であろう。
そのため、改めて売り込む流れにはならないと考えられるとはいえ、連休明け後は改めて判断されることになるため、下値不安は残りそうである。
なお、本日は平成最後の売買となり、明日からゴールデンウイークの10連休が始まる。
ポジション圧縮は一巡しているとみられ、売り一巡後は底堅さが意識されてくることが期待される。
また、連休前に新たなポジションの積み上げは考えづらく、短期筋の値幅取り狙いが中心になりそうである。
平成最後の取引は年初来高値更新で締め括りたいところではあるが、まずは底堅さをみせ、連休明け後の令和相場に期待したいところであろう。