飯野海運 (T:9119)は4月26日、2019年3月期(18年4月-19年3月)連結決算を発表した。
売上高が前期比4.3%増の848.43億円、営業利益が同15.4%減の47.82億円、経常利益が同1.5%増の47.01億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同10.4%増の46.85億円となった。
外航海運業では、既存契約の有利更改への取り組みをはじめとして効率配船及び運航採算の向上を図ったほか、売船市場の動向を見極めて老齢船の処分を行い、固定資産売却益(特別利益)を計上した。
内航・近海海運業では、市況上昇や深刻な船員不足による雇用対策のための運賃増加を背景に、契約を有利更改し安定した収益を維持した。
不動産業では、都心のオフィスビル賃貸市況が好調ななか、飯野ビルディングをはじめとする既存ビルが順調に稼働し、安定した収益を確保した。
また、参画している新橋田村町地区市街地再開発事業では、地下解体が完了、新築建物の基礎工事に着手しており、概ね計画通りに建築工事が進捗した。
2020年3月期通期については、売上高が前期比4.9%増の890.00億円、営業利益が同0.4%増の48.00億円、経常利益が同12.8%減の41.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同18.9%減の38.00億円を見込んでいる。