■オープンドア (T:3926)の今後の見通し1. 2020年3月期の業績見通し2020年3月期は、引き続き「認知率」を最重要視し、テレビCM等で認知率47%以上を目標とする。
売上高は6,000百万円(前期比20.7%増)、営業利益2,200百万円(前期比29.2%増)、経常利益2,200百万円(前期比28.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,320百万円(前期比20.1%増)と、2ケタの増収増益を見込んでいる。
日本市場のプロモーションについては前期を基準に約15億円と想定し、加えて期中での追加投資や海外市場におけるプロモーションの可能性を織り込み、広告予算を設定している。
前期までは広告予算に幅を持たせていたが、TVCM等マス広告を数年間使ってきたことで、投資額と投資効果の予測が立てやすくなってきたものと思われる。
旅行市場の成長を背景に認知率の上昇に努め、グローバル市場でのNo.1を目指す2. 中期成長イメージ旅行業界におけるトップブランドの認知率は約70%であり、「トラベルコ」は2020年3月期を目途に50%を目指している。
売上げに直接的に寄与するUU(ユニークユーザー。
ユーザー数のこと)の上昇は、認知率に加えメジャーブランドとしてのイメージの定着率に比例すると考えられる。
現在までのイメージの定着度合い、口コミ等により、おのずから、UU数・売上げについても認知率上昇カーブに遅れて連動し、おおむね年2割くらいの速度で成長すると予想している。
なおマス広告については、メジャー感を維持するため一定額を継続投資するものとして想定している。
また、売上げが認知率と比例して成長するためには商品の価格競争力も重要であるが、これについては同社の強みであり今後も維持できるものと想定している。
(1) トラベルコ(国内市場)2020年3月期は、「トラベルコ」(国内市場)では、テレビCMによる認知率向上、既存メニューの強化、「トラベルコまとめ」の掲載都市数の拡大、横断比較サービスのメニュー拡大、といったことに取り組む。
(2) TRAVELKO(海外・インバウンド市場)「TRAVELKO」(海外・インバウンド市場)では、現地大手サイトとの連携強化による価格優位性の確立、アプリ版「TRAVELKO」のオープンなどに重点的に取り組む。
加えてユーザーインターフェースのローカライゼーション強化、インバウンド情報サイトに対するシステム提供など利便性の向上により、利用者の増加を図る。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 内山崇行)