■今後の見通し1. 2020年3月期の業績見通しハピネット (T:7552)の2020年3月期の連結業績は、売上高240,000百万円(前期比0.2%減)、営業利益5,000百万円(同10.1%増)、経常利益4,800百万円(同9.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益2,800百万円(同2.4%増)が予想されている。
玩具事業では増収増益を見込むが、映像音楽事業では前期に安室奈美恵「namie amuro Final Tour 2018 ~Finally~」などのヒット商品があったことなどからほぼ横ばい予想。
ビデオゲーム事業とアミューズメント事業についても前期の水準がやや高かったこともあり、横ばいを見込んでいる。
ただし各事業部門の予想はかなり堅めと思われ、年末商戦の状況などによっては全体の利益が上振れする可能性もありそうだ。
2. 2020年3月期のセグメント別見通し(1) 玩具事業売上高80,000百万円(前期比3.9%増)、セグメント利益2,600百万円(同28.6%増)が予想されている。
以下のような重要施策を遂行していく方針だ。
a) 取扱商材と販売チャネルの拡大1) ホビー等ハイターゲット向け商材のシェア拡大を目指す2) 玩具売場以外の販売チャネルの開拓を実行する3) 独占流通商品を拡充するb) コンビニエンスストア向け商品拡充くじ商材やカード商材の導入率アップや、CVSオリジナル商品の提案を行う。
c) 処分損金を圧縮による利益率の向上需要予測を強化し、仕入精度を向上させる。
・Nintendo Switch:「ポケットモンスター ソード・シールド」、「スーパーマリオメーカー2」、「どうぶつの森」・PS4/Nintendo Switch:「DELTARUNE」(独占流通商品)上記以外にも、自社オリジナル作品を制作中であると同社は述べている。
(4) アミューズメント事業売上高20,000百万円(前期比0.1%増)、セグメント利益1,700百万円(同1.4%減)とほぼ前期並みを予想している。
a) 新規需要の取り込みにより、カプセル玩具市場の拡大を図る1) インバウンド需要に対応すべく、交通関連や繁華街などへの設置拡大を行う。
2) ロケーションの特性に合った商品開発を推進し、アイテム数を拡大する。
b) 様々な価格帯に対応できる自販機の研究・開発を進めるキャッシュレス対応を見据えて新しい自販機の研究・開発を進める。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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