[ニューデリー 22日 ロイター] - インドでは7月の自動車販売台数が約20年ぶりの速いペースで減少し、減少は9カ月連続となった。こうした中、需要低迷に対応するため人員削減や生産の一時停止に踏み切る自動車メーカーが増えている。関係者とロイターが入手した書類で明らかになった。
ロイターが入手した従業員宛の社内メモによると、トヨタ自動車 (T:7203)と韓国の現代自動車 (KS:005380)は、販売低迷に対応するため工場の操業を停止する。
トヨタは13日付のメモで、自動車需要の低迷と約7000台に積み上がった在庫を理由にベンガルール工場での生産を16─17日に停止すると従業員に通知した。
事情に詳しい関係者がロイターに明らかにしたところによると、デンソー (T:6902)のインド子会社はインド北部のマネサル工場で約350人を削減した。
インド自動車最大手マルチ・スズキ (NS:MRTI)が出資するベルソニカも350人余りを解雇したという。
ロイターは今月上旬、自動車メーカー、部品メーカーとディーラーが合わせて既に35万人を削減したと伝えている。