[上海 26日 ロイター] - 関係筋によると、米電気自動車(EV)メーカーのテスラ (O:TSLA)は、計画を前倒しして今月30日に中国で値上げを実施する見通し。
中国が米国製自動車に対する関税を発動すれば、12月にも追加の値上げに踏み切ることを検討しているという。
関係筋が匿名を条件に明らかにした。テスラの代表のコメントはとれていない。
同社は米中貿易摩擦の影響を受けている多くの企業の1つ。現在は、中国で販売する車両をすべて輸入しており、関税の変更を受けて過去1年で複数回の価格調整を強いられている。
ロイターは今月、テスラが9月から中国で値上げを実施することを検討していると報じていた。人民元が対ドルで大幅に下落したことが背景。 [nL4N25341S]
中国商務省は先週、昨年12月に停止した自動車に対する関税25%と自動車部品に対する関税5%を復活させる方針を示した。[nL4N25J3AE]
これを受け、同社は12月の再値上げも検討しているという。
関係筋は「テスラは、関税が引き上げられる12月までに中国への自動車輸出拡大を目指す方針だ」と述べた。