[北京/上海 29日 ロイター] - 29日付の中国国営の経済専門紙、経済参考報によると、中国は中小銀行の救済が相次いでいることを受け、中小金融機関のリスク削減に向けた新ルールを検討している。
中国人民銀行(中央銀行)関係者の話として報じた。
新ルールでは、リスクの高い金融機関、地方政府、規制当局に対し、協力して中小銀行のリスク解消に責任を持つことを義務づける可能性がある。
人民銀行は、問題のある金融機関への対応では、破産よりも買収交渉を奨励するという。
経済参考報によると、同関係者は「人民銀行は政策を多様化し、リスクの原因と性格に基づいて爆弾を解体する」と述べた。
新ルール検討の背景には、中国経済の鈍化を背景に、不良債権が拡大し、資本バッファーや準備金が減少していることがある。
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中国では5月に内モンゴル自治区に拠点を置く包商銀行が公的管理下に置かれたほか、遼寧省を拠点とし経営難に陥っている錦州銀行 (HK:0416)も政府主導の支援を受けることが決まった。
今週の21世紀経済報道の報道によると、国有の中央匯金投資も恒豊銀行に出資する。
新ルール導入に向けた日程は不明。