[サンパウロ 19日 ロイター] - トヨタ自動車 (T:7203)は19日、10億レアル(2億4329万ドル)を投じて、ブラジルのサンパウロ州にあるソロカバ工場を拡充する計画を発表した。
現在同工場では、「エティオス」と「ヤリス」を生産しているが、今後新たな車種の生産が可能になるという。
サンパウロ州は長らくブラジルの自動車産業の中心となってきたが、最近他の州の積極的な誘致策に押され、勢いを失いつつあった。
フォード・モーター (N:F)は今年2月、同社のブラジル拠点の中で最も古いサンパウロ工場の閉鎖および売却計画を発表した。
自動車メーカーを引き留めるため、サンパウロ州のジョアン・ドリア知事は、10億レアル以上を投資し400人以上の雇用を創出したメーカーに対して、付加価値税を25%引き下げる優遇策を打ち出したている。
ただ、ソロカバ工場の拡充による新規雇用は300人にとどまるという。ブラジルにはソロカバ工場以外に2つのトヨタの工場がある。