[ニューヨーク 10日 ロイター] - ソフトバンクグループ (T:9984)運営のビジョン・ファンドなどが出資する感染症薬開発の米VIRバイオテクノロジーは10日、米市場での新規株式公開(IPO)で公開価格を仮条件の下限である20ドルに設定した。調達額は1億4290万ドルとなった。
企業評価額は22億ドル。同社にはビル&メリンダ・ゲイツ財団なども出資しており、ビジョン・ファンドは株式の21%を持つ。同社の最高経営責任者(CEO)は米バイオジェン (O:BIIB)の元CEO、ジョージ・スキャンゴス氏が務める。
チッカーシンボルは「VIR」でナスダック市場で11日に取引が始まる。
ソフトバンクGおよびビジョン・ファンドの大型投資先はこのところ、苦戦が続いている。米配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズ (N:UBER)は、5月のIPO時の評価額を約35%下回っており、共有オフィス「ウィーワーク」を運営する米ウィーカンパニーは前週、上場申請を取り下げた。
バイオテクノロジー部門への投資では、ソフトバンクは好ましい結果を出してきた。投資先の米医療ベンチャー、10XゲノミクスおよびガーダントヘルスはIPOで高い評価額を得た。
※見出しをソフトバンクGに変えて再送します。