[24日 ロイター] - 米シティグループ (N:C)は24日、新プレジデントにジェーン・フレーザー氏を昇格する人事を発表した。プレジデントはいずれ最高経営責任者(CEO)職を引き継ぐポジションとみられており、シティ初の女性CEOとなる可能性がある。
マイケル・コルバットCEOはフレーザー氏の昇格について、早期のCEO交代を示唆するものではないと説明した。
ただ、プレジデントへの昇格は通常、CEO就任への下準備を意味する。プレジデント職は、機関投資家顧客グループのトップだったジェイミー・フォレーズ氏が今年シティを離れて以降、空席となっていた。
コルバット氏は声明で「今後数年にわたり当社を率いることを約束する」と強調した。
フレーザー氏は、シティを去ることを決めたスティーブン・バード氏の後任としてグローバル・コンシューマー・バンク部門のトップにも就任する。
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フレーザー氏はこれまで約15年シティに勤務し、顧客戦略や投資銀行業務などに携わった。ここ数年は中南米事業を統括してきた。プライベートバンキングや住宅ローン事業に携わった経験も持ち、社内では金融危機後の経営再建に寄与したと評価されている。
グローバル・コンシューマー事業を統括してきたバード氏は9月、HSBCホールディングス (L:HSBA)CEOの社外候補に挙がっていると報じられた。
HSBCは25日、取材に対しコメントを差し控えた。