■業績動向3. 財務状況と経営指標はてな (T:3930)の2019年7月期の財務状況を見ると、総資産は前期末比483百万円増加の2,310百万円となった。
主な増減要因を見ると、流動資産では収益増に伴って現預金が393百万円増加したほか、売上債権が35百万円増加した。
また、固定資産ではソフトウェアが47百万円増加した。
負債合計は前期末比136百万円増加の428百万円となった。
主に未払法人税等が36百万円、未払消費税等が34百万円増加した。
また、純資産は前期末比347百万円増加の1,881百万円となった。
当期純利益327百万円の計上に加えて、新株予約権行使に伴い資本金及び資本準備金がそれぞれ11百万円増加した。
経営指標を見ると、自己資本比率が前期末の84.0%から81.4%に低下したものの、収益増に伴う未払税金の増加が要因であり、無借金経営を続けているほか現預金も1,281百万円と着実に積み上がっており、財務内容は良好な状態を維持していると判断される。
また、収益性について見ると、売上高営業利益率、ROA、ROEともに20%前後と高い収益性を維持している。
BtoB向けのストック型サービスが順調に拡大していることが要因と考えられる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)