[ワシントン 31日 ロイター] - 米自動車大手フォード・モーター (N:F)は全米自動車労働組合(UAW)と暫定合意に達した新たな4年間の労働協約の一環として、ミシガン州ロメオのエンジン工場を閉鎖する計画だ。関係者が31日ロイターに明らかにした。
関係者によると、同工場の時給労働者600人には近くのトランスミッション工場での雇用、もしくは早期退職割増金が与えられる。UAWは30日、フォードが協定で「国内拠点における製品への大型投資60億ドル超と、われわれの地域社会のために8500人の雇用の創出ないし維持を確約した」と述べた。
UAWとフォードの協定の詳細は発表されなかったが、ゼネラル・モーターズ(GM)が先に暫定合意した内容と類似したものとみられる。この協定の下、フォードは同工場を閉鎖する。取材に対しフォードとUAWはコメントを拒否した。
UAW広報担当は、全米のフォード自動車工場のUAW指導者が1日、会合を持ち協定を承認するとみられ、その後最終承認に向け組合員5万5000人に送付されると話した。
2017年3月、フォードはロメオ工場の生産力増強に向けた1億5000万ドルの投資を発表。トランプ大統領はフォードによる同工場と同州にあるほか2つの工場への投資決定を称賛した。