[6日 ロイター] - 米ファッションブランド持ち株会社カプリ・ホールディングス(旧マイケル・コース) (N:CPRI)が6日発表した第2・四半期(7─9月)決算は、調整後純利益が前年同期比7.8%減の1億7700万ドル(1株当たり1.16ドル)となり、1株利益はレフィニティブがまとめたアナリスト予想平均の1.24ドルを下回った。
同社はイタリアの高級ブランド「ヴェルサーチ」が香港とマカオを国として表記したTシャツを販売したことが批判を招き、中国での売上高が落ち込んだと説明した。そして今後同国での事業は「極めて慎重」な方法で行うと付け加えた。
総売上高は前年同期比15.1%増の14億4000万ドルで、アナリスト予想と一致した。
カプリはヴェルサーチを昨年約20億ドルで買収。8月に発生したTシャツ問題で、ヴェルサーチとファッションディレクターのドナテッラ・ヴェルサーチ氏は謝罪に追い込まれた。同社は誤りを認めて7月24日時点でこのTシャツの販売を中止し、破棄したと述べた。
ジョン・アイドル最高経営責任者(CEO)は、ヴェルサーチの回復は来年までない公算が大きいとの見方を示した。同ブランドは第2・四半期総売上高の16%を占めた。
カプリはまた香港の抗議デモと経費増も、予想割れした利益の一因に挙げ、来年の香港の売上高は減少を予想した。
第2・四半期のヴェルサーチの既存店売上高は前年同期比横ばいで、「ジミー・チュウ」の同売上高は1桁台半ばの減少だった。