[パリ/ミラノ 13日 ロイター] - 仏自動車大手PSA (PA:PEUP)とフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA) (MI:FCHA)との統合計画をめぐり、フランスの株主が、統合後の取締役会において、PSAのタバレス経営最高責任者(CEO)の退任後も同社側が過半数を維持することを改めて保証するよう求めていることが13日、分かった。PSAに近い2人の関係者が明らかにした。
両社は10月、500億ドル規模の統合計画を発表。実現すれば、世界4位の自動車メーカーが誕生する。
両社の覚書案では、統合後の取締役会について、5人ずつメンバーを送り込むことになっている。11番目の取締役には、新会社でもCEOとなるタバレス氏が就く見通し。
この問題が、統合交渉の障害として浮上しているかは明らかでない。FCA関係者は、新会社のガバナンスに関する合意案では問題視されておらず、交渉を妨げている問題はないとしている。
両社は、年末までの統合交渉終了に自信を示している。しかし、複数の関係者は、仏株主は、覚書が署名される前に、この問題を明確化するよう求めているとしている。 PSA、FCA両社のほか、PSA株を保有するフランス政府の代理人は、コメントを拒否した。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20191215T231040+0000