17日の日本株市場は、日経平均の24000円固めが意識されそうである。
16日の米国市場ではNYダウが100ドル高だった。
前週に米中両国が第1段階の合意に達したことを受けて、先行き不透明感が後退し買いが先行。
投資家心理の改善により、終日堅調推移となっている。
半導体株やエネルギー株が指数をけん引していることもあり、指数インパクトの大きい東エレク (T:8035)など値がさハイテク株への支援材料になりそうである。
もっとも、両国とも投資家に安心感を与えるような詳細を明らかにしておらず、合意文書の内容はまだ精査が続いているとし、農産物購入については後日詳細を発表すると中国の当局者は語っている。
そのため、トランプ大統領が述べた、中国が年間500億ドル(約5兆4700億円)規模の米国産農産物を購入することになるといった行方を見極めたいとする模様眺めムードから、上へのトレンドも強まりづらいことである。
しかし、24000円処は昨年高値水準であり、テクニカル的には昨年1月、10月高値とのダブルトップを形成しているところでもある。
上値抵抗として意識されやすいのは想定内であり、一方でこの水準を明確にクリアしてくるようだと、ショートカバーを誘いやすくなり、年末高へ向けたセンチメントがより高まりやすい水準でもある。
そのため、押し目を拾う意識も高まりやすく、高値もち合いながらも、結果的には押し目待ちに押し目なしといった状況にも向かいやすいところである。
一方で、先週のメジャーSQを通過していることもあり、海外勢のフローは限られている。
薄商いの中を年末に向けての税金対策の売りも意識されやすいところ。
また、足元活況のIPOであるが、昨日上場したベース {{|0:}}、JMDC (T:4483)、ランサーズ (T:4484)の3社はいずれもコンセンサスを上回る初値を形成したが、急伸した後は資金の逃げ足も速く、初値価格を下回っている。
本日はフリー (T:4478)、ウィルズ (T:4482)が上場する。
いずれも業種的には人気の高い分野となるため、個人主体の資金が集中しやすいだろう。
ただし、昨日のように急伸後に急速に値を消す動きをみせてくるようだと、神経質な流れに向かう可能性もある。
そのため、相対的に出遅れている銘柄等、下値リスクの低い銘柄などを探る動きも意識されやすいだろう。