18日の日本株市場は、こう着ながらも日経平均の24000円固めの流れが継続しそうである。
17日の米国市場ではNYダウが31ドル高と小幅に上昇した。
11月住宅着工・建設許可件数や鉱工業生産が予想を上振れたほか、米中合意による投資家心理の改善で堅調推移となったが、英首相が欧州連合(EU)離脱について通商協議の動向に関わらず2020年末までに完了する方針を示し、今後の混乱を予想する見方から上値は限られている。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比10円安の24000円。
円相場は1ドル109円50銭台で推移している。
米国市場の流れもあり、やや買い手控えムードが先行することになりそうである。
ただし、下を仕掛けてくる需給もなく、次第に底堅さが意識される中、日経平均の24000円処での底堅い相場展開が見込まれる。
日経225先物の売買高は5万枚を下回ってきており、先週末のメジャーSQ通過により商いが細ってきており、先物主導による積極的な動きは期待しづらいところ。
小規模のインデックス売買が断続的に入る格好から日経平均もこう着になりやすい。
もっとも、節税対策で売りが出やすいとの声も聞かれているが、下値の堅さが意識される局面においては、反対にショートカバーを誘う流れにも向かいやすく、需給的には買い方優位とみられる。
その他、IPOラッシュとなる中、概ね好スタートの様相。
寄り付き後は急伸するも資金の逃げ足の速さから失速する動きもみられるが、これはこれまで見てきた動きであろう。
本日もJTOWER (T:4485)、ユナイトアンドグロウ (T:4486)、BuySell Technologies (T:7685)の3社がいずれもマザーズ市場に上場する。
初値コンセンサス予想からはいずれも人気化しやすいが、個人投資家中心とは言え積極的な参加者も次第に減ってくる中、一部の銘柄に資金が集中しよう。
また、昨日は不二サッシ (T:5940)が引け間際に急伸している。
出来高も短時間で1000万株を超えている。
低位株とはいえ、材料の出た銘柄には一気に資金が集中しやすい需給状況でもある。
IPOの好調に伴う資金還流も次第に材料株に向かいやすいだろう。