[東京 25日 ロイター] - 日産自動車 (T:7201)は大幅続落、2.5%超安となっている。新しい経営体制を担うトップ3の1人で副COO(副代表執行役兼最高執行責任者)を務める関潤氏が退職することが明らかになり、嫌気されている。日産は12月1日から内田誠社長兼CEO、アシュワニ・グプタCOO、関氏の3人が協力して再建に取り組む「トロイカ」体制をスタートしたばかりだった。[nL4N28Y2JH]
市場からは「副COOの実績を評価することは難しいものの、トロイカ体制で頑張っていこうと決めた矢先での退職は、様々な憶測を呼ばざるを得ない。日産の将来を悲観視していたと考えることもできれば、仏ルノー (PA:RENA)との間でもめごとがあったと考えることもできる」(国内証券)との声が出ていた。
関氏は今年6月に西川氏の下で策定された同社の業績リカバリープランの推進を担当。計画は順調に実施されてきており、22年3月期で数千億円規模の合理化効果を見込める状況になっているという。陣頭指揮をとってきた関氏の退社で、こうした業務改善に向けた動きが遅れる可能性もある。
同氏は日本電産 (T:6594)の次期社長への就任が内定しているという。日本電産の株価は小幅安となっている。