[チューリヒ 7日 ロイター] - スイスの金融大手UBSグループ (S:UBSG)は、主力の欧州・中東・アフリカ地域のウェルスマネジメント部門を再編し、経営を合理化する。ロイターが社内文書を入手した。
欧州事業は引き続きChristl Novakovic氏が統括する。中欧・東欧事業のトップにはCaroline Kuhnert氏が、中東・アフリカ事業のトップにはAli Janoudi氏が起用された。
UBSでは昨年、クレディ・スイス (S:CSGN)元幹部のイクバル・カーン氏がウェルスマネジメント部門の共同トップに就任。同氏就任後で初の大規模な事業再編となる。
再編に伴う人員削減の規模は明らかにしていない。
UBSは、世界のファミリーオフィス部門を拡大するとともに、超富裕層向けの事業と地域の事業部門の連携を進めると表明。富裕層向けのサービスも改善し、投資銀行部門・資産運用部門との連携を強化する方針も示した。
社内文書は「今回の新しいアプローチにより(ウェルスマネジメント部門の)顧客サービスが向上し、競争力を強化できる。地域連携型の構造・組成で執行スピードが上がる」とし「これにより、顧客への対応が容易になり、2018年に投資家に示したネットベースで年間200億─300億ドルの新規ローンという目標の達成も容易になる」としている。