[11日 ロイター] - 米配車サービス大手リフト (O:LYFT)が11日発表した第4・四半期決算は、売上高が10億ドルを上回り、過去最高を記録した。ただ、2019年下期の利用者の伸び悩みにより2020年は成長が鈍化するとの見通しを示したことから、株価は下落した。
第4・四半期の売上高は10億2000万ドルで、リフィニティブがまとめたアナリスト予想(9億8400万ドル)を上回った。
純損失は3億5600万ドル(1株当たり1.19ドル)で、アナリスト予想(同1.38ドル)を下回った。
第1・四半期の売上高は10億5000万─10億6000万ドルと見込んでいる。
2019年通年の株式ベースの報酬は16億ドルで、通年売上高比44%だった。
ブライアン・ロバーツ最高財務責任者(CFO)は11日、ロイターの取材に対して、2020年が2021年以降の「より持続する成長」のベースになると説明した。
同社は米国とカナダの一部の地域でのみ事業を展開している。
第4・四半期のアクティブユーザーとみなされる利用者は2290万人で、前四半期の2230万人から増加した。一方、同期の競合のウーバーの全世界のアクティブユーザー数は、1億1100万人だった。
利用者数は2019年上期に6%超増加したが、下期の伸びは約2.5%にとどまった。
同社は1月に、収益目標達成のためにセールス・マーケティング部門で2%の人員を削減した。ただ、今年より多くの人材を採用する計画だとしている。
2019年の総経費は63億ドルに拡大した。
ウーバーは、収益改善に向けて配車サービス以外の部門に多額の投資を行っているが、リフトは引き続き配車サービスを中核事業としている。