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エスプール Research Memo(6):バランスの取れたポートフォリオ経営と高ROEを意識した経営を推進

発行済 2020-02-12 15:06
更新済 2020-02-12 15:21
© Reuters.  エスプール Research Memo(6):バランスの取れたポートフォリオ経営と高ROEを意識した経営を推進
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■今後の見通し1. 2020年11月期の事業方針エスプール (T:2471)は、2020年11月期を最終年度とする中期経営計画において、環境変化に強いバランスの取れた事業ポートフォリオ経営の推進に取り組むべく、「社会貢献性が高い、景気変化に強い、参入障壁が高い」といった3つをキーワードに高付加価値で利益率の高いサービスの提供を拡大していくことで、売上高営業利益率10%を目指す方針を打ち出していた。

営業利益率に関しては障がい者雇用支援サービスの成長により、2019年11月期で9.2%と目標に近い水準まで向上し、ほぼ射程圏内に入ったと言える。

こうしたなか、2020年11月期の事業方針として高ROEを意識した経営を推進していくことを打ち出しており、以下の3点に取り組んでいく計画となっている。

(1) 安定収益基盤の底上げと新たな収益機会の獲得→既存サービスの深化、新サービスの展開により、収益力の更なる強化を図る。

(2) 将来の成長を見据えた投資の推進→グループの将来成長につながる事業投資や設備投資、資本提携の検討を進める。

(3) IT投資の拡大(ITインフラ強化、業務効率化推進)→AIやRPAなどの技術を活用した業務効率化を継続強化。

主力2事業をけん引役に業績は2ケタ増収増益が続く見通しで、会社計画は保守的な印象2. 業績見通し2020年11月期の連結業績は、売上高で前期比17.8%増の20,636百万円、営業利益で同24.7%増の2,000百万円、経常利益で同22.3%増の1,988百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同19.0%増の1,288百万円と2ケタ増収増益となり、連続過去最高を更新する見通し。

引き続き障がい者雇用支援サービス、人材アウトソーシングサービスがけん引役となる。

第2四半期累計の営業利益が前年同期比3.3%増の788百万円と伸び率が鈍化する見込みとなっているが、これは前年同期に農園設備販売が大きく伸張したためで、2020年11月期は販売が下期に偏重することが要因となっている。

全体的にはやや保守的な印象であり、市場環境に大きな変化がなければ前期と同様、会社計画を上回る可能性が高いと弊社では見ている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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