[上海 13日 ロイター] - 中国のスマートフォンメーカー、小米科技(シャオミ) (HK:1810)の雷軍最高経営責任者(CEO)は13日、最新主力機種「Mi10」シリーズの正式発表イベントで、新型コロナウイルス感染拡大について「第1・四半期のスマホ販売は影響を受けるだろうが、第2・四半期と第3・四半期に販売が回復すると信じている」と語った。
このイベントは、中国当局による移動・大規模集会規制のためにインターネットでライブ配信する方式で実施された。
雷軍氏は質疑応答の時間に、シャオミの生産能力や在庫は十分だが、中国の多くの工場が10日まで操業を再開できなかったため、今後2週間の出荷に支障が出るかもしれないと指摘。「Miのファンは事情を理解できるし、われわれを叱責することはないと願っている」と要望した。
一方で同氏は、サプライチェーンの管理運営は現在シャオミが直面している課題の中で最も難しいと打ち明け、従業員らが連日サプライヤーと連絡を取り合っていると説明した。
業界アナリストは、新型コロナウイルス問題で中国本土の第1・四半期のスマホ出荷台数は前年同期比約40%減少すると予想している。
同氏は「私は湖北省出身で、武漢の大学で4年を過ごしただけに、武漢への思い入れは深い。武漢は素晴らしい都市で、勇敢で楽観的な武漢市民が新型コロナウイルスと確実に戦えると信じている」とも述べ、ウイルスの発生源となった武漢へエールを送った。