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ロンドンで「東京五輪の代替開催可能」、新型肺炎影響で市長候補

発行済 2020-02-21 00:55
更新済 2020-02-21 01:01
ロンドンで「東京五輪の代替開催可能」、新型肺炎影響で市長候補

[東京/ロンドン 20日 ロイター] - 5月に行われる英ロンドン市長選の保守党候補、ショーン・ベイリー氏は20日、新型コロナウイルスの影響で今夏の東京五輪開催が危ぶまれれば、代わりにロンドンで開催できるという考えを示した。

ベイリー氏はツイッターへの投稿で「ロンドンは2020年にオリンピックを開催できる」と意欲を表明。2012年のオリンピック開催都市だったロンドンには経験があるほか、インフラも整っているとし、必要に応じロンドンを代替開催地として検討するよう、国際オリンピック委員会(IOC)に促すと述べた。

同日には横浜に停泊し、新型ウイルスの集団感染が発生しているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に乗船していた80代の日本人男女2人が死亡したことが明らかになり、東京での五輪開催に懸念が高まっている。

ソーシャルメディアではベイリー氏のコメントに対し賛否両論の投稿が飛び交った。ロンドンが最良の代替案との声が聞かれる一方、「オリンピックを日本から奪わないで!そもそも英国は、自国船籍の『ダイアモンド・プリンセス』に何ら対処しなかった!」との批判も見られた。

東京オリンピック・パラリンピック組織委員会は電子メールでの声明で、新型ウイルスを巡る状況を注視し、必要な措置を講じていると明らかにしたものの、ベイリー氏の発言にはコメントを控えた。

ロンドンのスポーツ当局者は「市長候補による発言に過ぎず、英国もしくはロンドン当局の発言ではない」とし、ロンドンがオリンピック開催に踏み切る計画はないと述べた。

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