中国・武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の感染が世界中に拡大する中、日本では感染リスクが高まっており、経済への負の影響拡大の懸念も高まっている。中でも、中国人が訪日外国人旅行者数において最大シェア(30・1%、令和元年速報値)を占めていることから、インバウンド市場への悪影響が心配だ。平成14年11月から15年にかけて広東省や香港を中心にSARS(重症急性呼吸器症候群)が流行した際にも、主な感染地域である「中国・香港・台湾」からの訪日客数が減少(14年:162万人→15年:149万人、マイナス7・8%)したが、「中国」単独でも、訪日客数が959万人(令和元年速報値)に達した今日、その…