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米自動車販売、2月は新型ウイルスの影響受けず、先行きに懸念も

発行済 2020-03-03 13:17
更新済 2020-03-03 13:21
米自動車販売、2月は新型ウイルスの影響受けず、先行きに懸念も

[2日 ロイター] - 新型コロナウイルスの感染拡大に対する懸念が広がっているが、カリフォルニア州やフロリダ州の自動車販売店では、先週末も客足は途絶えなかった。

アナリストの間では、感染拡大への懸念から3月の自動車販売が鈍るのではないかとの見方が浮上しているが、自動車販売店やアナリストは2月の販売に特に影響はなかったと指摘している。

アジアでは、新型ウイルスの発生以降、乗用車の販売が落ち込んでいる。自動車販売店が閉鎖され、消費者も外出を控えているためだ。

現代自動車 (KS:005380)は2日、新型コロナウイルスの感染拡大で需要が低迷し、2月の世界販売が10年ぶりの低水準となったことを明らかにした。

ただ、カリフォルニア州の中古車販売店6000店が加盟するカリフォルニア州独立系自動車ディーラー協会によると、これまでのところ新型ウイルスの影響は出ていない。

同州サンラモンの自動車販売店のオーナーは、週末の客足が予想を上回ったとし「新型ウイルスについて冗談を言う人はいたが、誰もパニックには陥っていなかった」と語った。

テキサス、フロリダ、ニューヨーク州の自動車販売店も同様の見解を示している。

全米自動車ディーラー協会の広報担当によると、同協会は週末にかけて様々な地区の自動車販売店と連絡を取ったが、客足や販売の落ち込みは報告されなかった。

JDパワーによると、2月の米自動車販売は前年比1.8%増加し130万台を超える見通し。

JDパワーの幹部は、新型ウイルスの感染拡大を受けて予測を修正する理由はないが、アナリストは自動車メーカーが販売奨励金をどのように変更するかに注目していると述べた。

特に注目されるのが、現代自の「パリセード」やスバル (T:7270)の「フォレスター」などアジアの人気車種。ローン金利や頭金が引き上げられれば、供給がタイトになっている可能性がある。

現代自動車は2日、新型ウイルスの感染拡大を受けて、販売奨励金を変更する計画は現時点ではないと表明。パリセードには約40日分の在庫があるとしている。

値下げが実施された場合は、自動車の供給が安定している証拠だと受け止められる可能性がある。

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