[シドニー 10日 ロイター] - ナショナル・オーストラリア銀行(NAB) (AX:NAB)が発表した2月の企業景況感指数はゼロとなり、前月のプラス2(改定値)から低下した。長期平均のプラス6を引き続き大きく下回った。
新型コロナウイルスの感染拡大で成長への懸念が生じ、30年ぶりの景気後退(リセッション)入りのリスクが浮上している。
変動の激しい信頼感指数は前月のマイナス1からマイナス4に低下。売上高と収益性の低迷が続いた。
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2月は先行指標も低迷。先行きの受注指数が顕著に悪化したほか、収益性指数も1月のプラス1からマイナス5に大幅低下した。
今回は、新型ウイルスの影響があるかを問う質問が盛り込まれ、企業の50%前後が「ある」と回答した。
NABグループのチーフ・エコノミスト、アラン・オスター氏は、「新型ウイルスの感染拡大が続けばこの数字が上がる可能性はきわめて高い。その結果、信頼感と企業景況感が一段と悪化する可能性が出てくる」と述べた。