[フランクフルト/ロンドン 16日 ロイター] - ドイツの大手銀行のコメルツ銀行 (DE:CBKG)とHVBは、数百の支店を一時的に閉鎖すると発表した。イタリアの一部銀行も営業時間を短縮した。人手不足と新型コロナウイルスの感染抑制への取り組みを強めた。
コメルツ銀は、ドイツの約1000の支店のうち数百を閉鎖するとしたが、閉鎖する支店の数はまだ決定していないとしている。HVBは、337支店のうちの101支店を16日中に閉鎖すると発表した。
銀行各行は、デジタルバンキングの利用拡大で、支店サービス縮小に伴う混乱が限定されると期待する。英国とスペイン、フランスでは大半の銀行が営業しているが、顧客にオンラインの利用を呼び掛けている。
コメルツ銀とHVBの顧客は依然として、ATMやオンラインサービス、営業を続けている支店は利用できる。一部のドイツの貯蓄銀行でも支店を既に閉鎖したり、支店閉鎖を計画する動きが出ているという。
イタリア最大のリテール銀行インテーザ・サンパオロ (MI:ISP)では、3500支店のうち規模が大きい約900の支店が午前のみの営業となっている。小規模支店の大半は週3日の午前中のみ営業している。