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フォーバル Research Memo(2):得意分野は情報通信、幅広く中小・中堅企業の課題に応えるコンサルタント集団

発行済 2020-03-23 15:12
更新済 2020-03-23 15:21
© Reuters.  フォーバル Research Memo(2):得意分野は情報通信、幅広く中小・中堅企業の課題に応えるコンサルタント集団
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■会社概要1. 会社概要フォーバル (T:8275)は、「中小・中堅企業の利益に貢献する次世代経営コンサルタント集団」を旗印に事業展開を行う。

IP統合システム、情報セキュリティ、Web構築などの情報通信コンサルティングを得意とし、総合コンサルティング、海外進出、人材・教育、環境、事業承継などの経営コンサルティングなどを行う。

従来は情報通信機器の卸売販売を主に行っていたが、2000年代半ばに大きな売上・利益減に直面し、アイコンサービスを主軸としたコンサルティング業態に転換した。

このビジネスモデルの転換が成功し、2019年3月期まで営業利益は11期連続の増益を達成している。

情報化や経営改善、海外進出など中小企業が抱える様々な課題を解決するユニークな企業である。

2. 沿革電気通信機器、コンピュータ、端末機器の販売、設置工事などを事業目的とした新日本工販株式会社として、1980年に設立された。

1988年に、創業者社長であった現代表取締役会長大久保秀夫(おおくぼひでお)氏が第1回アントレプレナー大賞を受賞したほか、当時の日本最短記録で店頭登録銘柄として株式公開した。

1991年には、「For Social Value」から着想を得て現在の社名の株式会社フォーバルに商号を変更した。

2008年に総合ITコンサルティングサービス「アイコン」の提供を開始した。

2014年1月に東証2部へ市場変更、同年10月に1部に指定された。

創業以来、同社は情報通信の分野でユーザーの視点から「新しいあたりまえ」を創出することに注力してきた。

創業当時の電話機の自由化から始まり、市外料金の値下げ、国際料金の値下げ、市内料金の値下げに続き、回線基本料の自由化、法人携帯電話の普及と通話料金の更なる削減を目標に挑戦してきた。

現在は、「中小・中堅企業の利益に貢献する」と明確な目的を設定し、コンサルティングファームへの進化を掲げ、アイコンサービスのほか、次世代経営コンサルティング事業で中小企業に経営技術を伝授している。

過去からM&Aに積極的に取り組んでおり、年に2件程度の実績がある。

最近では、オフィス空間作りのプロ集団である第一工芸社の連結子会社化(2018年10月)や北海道の携帯ショップ大手である(株)リンクアップの売却(2019年4月)などの事例がある。

3. 事業内容同社は、主軸のアイコンサービスのほか、創業以来手掛けているビジネスフォンの販売を始めとする情報通信機器やOA機器を販売する「フォーバルビジネスグループ」、光回線サービスやISPなどの通信サービスを取り扱う「フォーバルテレコムビジネスグループ」、太陽光システムやLED、蓄電池など環境関連商品を取り扱う「総合環境コンサルティングビジネスグループ」、人材・教育分野のサービスを提供する「その他事業グループ」の4つの事業セグメントから構成される。

2020年3月期第3四半期は、フォーバルビジネスグループが全社売上高の構成比で44.1%、全社セグメント利益の中の構成比で57.6%を占め、グループの大黒柱である。

フォーバルテレコムビジネスグループは売上高の41.6%、セグメント利益の35.9%であり、第2の柱となっている。

総合環境コンサルティングビジネスグループ、その他(人材・教育分野)は相対的に規模が小さいが、潜在的に成長が期待される領域であり、収益力も向上している。

4. 人材の育成同社では顧客企業との接点を重視しており、接点を担う人材の教育に力を入れている。

毎年入社する約70名の新入社員には、1年間という長い研修期間が設けられており、入社1年後に配属が決まる。

1年間の中で、同社の中核サービスであるアイコンサービスのアドバイザー、遠隔サポートのコールセンター、営業部門などを順次経験し、必要な専門知識やスキルを学んでいく。

また、同社の業務を遂行する上で、ITの基礎知識は必要不可欠であるという考えから、10以上の推奨資格を明示し、能力開発に活用している。

なかでも、1)ドットコムマスター、2)Webリテラシー検定、3)個人情報保護士、4)スマートマスター(社内資格)の4資格は重要視しており、顧客接点を持つ部署(コンサルティング、コールセンター、営業)のほぼ全員が取得を終えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)

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