14日の日本株市場は、底堅い相場展開が意識されよう。
連休明け13日の米国市場は、NYダウが下落する一方で、ナスダックは上昇。
今週から1-3月期決算シーズンに入ることから新型ウイルスが経済や企業収益に多大な害を与えるとの警戒感が売り材料となり、終始上値の重い展開となった。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比20円高の19090円。
円相場は1ドル107円70銭台で推移している。
NYダウの下げはグローベックスの米株先物の弱い値動きから織り込まれており、前日の後場からの弱い値動きに対する自律反発が意識されるところ。
もっとも、ソフトバンクG (T:9984)は13日、「ビジョン・ファンド」の投資損失が20年3月期に1兆8000億円に達する見通しを明らかにした。
これが嫌気されるようだと、日経平均の重石になる可能性もあるため、こう着感が強まりやすいところでもある。
ただし、状況が明らかになることから不透明感は払しょくされる格好にもあるため、売り方の買い戻し等を誘う可能性もあるだろう。
米国同様、日本においても決算に対する関心が日増しに高まってくると考えられるが、今期計画を開示しない流れの中、ファミリーマート (T:8028)のように、見極めづらいながらも見通しを開示してくる企業に対しては、市場の評価が高まる可能性はありそうだ。
日経平均は19500円処が心理的な上値抵抗となる半面、19000円処が支持線として意識されるだろう。
新型コロナウイルスに関連するニュース報道についても、国内は感染拡大といった流れが続いているが、海外については感染拡大が緩やかになってきており、パニック的な状況は後退している。
緊急事態宣言の中で楽観はできないものの、影響を受けづらい業種や新たなサービスを手掛けてきている企業などへは、物色姿勢が次第に強まってくることが期待されよう。